まだまだ新型コロナウイルスによる影響が続いていますが、
つい先日にはエニィタイムフィットネスのオープンを知らせるチラシが自宅ポストに入っていたりと、小型ジムに関してはコロナ禍にありながらもたくましく生き残っている施設も多いように感じます。
かつてはフィットネスクラブと言えば「総合型の大型施設」を意味していました。プールがあり、スカッシュコートがあり、ゴルフレンジがあり、スタジオがあり、、、、という感じでいわゆる筋トレをするジムは「ジムエリア」と呼ばれる「一つの区画」に過ぎませんでした。
今ではその「ジムエリア」の部分だけが切り抜かれ、トレーナーたちが自分のお店を持つ開業ラッシュが続いています。
近年顕著なのはマンションの一室くらいまで規模を小さくしたジムです。パワーラックという器具(のようなもの)が一つあれば(あとダンベルを少し)十分な筋トレ、ボディメイクは可能であることがだんだんわかってきたようで、徹底的にコストを抑えての出店も可能になってきました。
というかそのくらいでもどうにかして集客すれば何とかなってしまうのです。
私が職場としているのはそういった小型ジム・パーソナルトレーニングジムというものではなく、昔ながらの総合型施設ですが、ざっくりとどんなところなのかおさらいしてみます。
まず客層です。
運動するための施設というと、若い人が多いところだと思う人もいるでしょうが、もっとも頻繁に施設を利用するのは高齢者です。
実は若い人(会員)というのはフィットネスクラブにはあまりいません。
健康への意識が高く、運動することの必要性も感じていて、尚且つ昼から時間があるのはやはり高齢者です。
20代30代の人も少なくはないのですが、ファッション的にトレーニングを始めてみるもののすぐに飽きて会員を辞めてしまうことが多いです。
また、5年10年と会員で居続ける利用者たちの「お友達同士感」になじめず、会員同士のコミュニティ化が起こっていない「エニィタイム」などの24時間ジムを選ぶことも多いです。
次にトレーナー・インストラクターについてです。
「インストラクター」とは主にスタジオの中でエアロビックダンスやボクササイズなどを指導する人のことですが、実はこの人たちも若い人というのはあまりおらず、40代後半から60歳手前という年齢層の人が多いのです。
そもそもフィットネス業界というところ、そしてインストラクターという職業が「稼げる職業」ではないのであまり若い人が入ってきません。
そして高齢インストラクターたちは(とっとと引退して後進に道を譲ればいいのですが)、あの手この手で業界に居続けようとします。
※この点については次回に掘り下げます。
ところが「トレーナー」となると、これは若い人が多いのです。
圧倒的に20代が多いでしょう。これは「トレーナー」とは名ばかりの「アルバイトスタッフ」だからです。居酒屋などの飲食店と変わらず、スタッフの呼び方をトレーナーとしているだけで、大学生やフリーターを働かせているだけに過ぎません。
そして次に「人気の運動方法」について、
会員の多くは何をしているのかということですが
これはなんと「ランニングマシン」です。
みんな走っている、または歩いているんですね。
このブログの1回目の記事で触れたことですが、会員の多くは毎月の会費を払い、毎回靴とタオルと着替えをもってフィットネスクラブまで行き、「歩くか走るかのどちらか」を一番熱心にやっているのです・・・・。
または前述したような高齢インストラクターが指導するスタジオプログラムですね。筋トレなんてその合間にちょろちょろっとやるくらいの人が大半です。
一般の人が思っているよりも「さわやかなところ」ではないかも知れません。