電通という会社(大企業?)が本社ビルを売却する
というニュースがありました。
ウイルス感染が収まらない中、ホワイトカラー系の業務はリモートやテレワーク化が進み、その状態が主流になりつつある今では、もはや「出勤」という行為すら必要なくなってきたというのがその理由のようです。
とは言え、ひろゆき氏などの解説や推察によれば、テレビが以前ほど多くの人の視線を集めるメディアではなくなり、テレビへ広告宣伝を依頼する企業や組織が減ってきているのが現状で、「やっぱり儲かって無くて金に困っているから自社ビルを売る」というのが本音なのでは?ということでした。
電通と言えば
かつてはその激務ぶりと長時間労働を苦に自殺してしまった高橋まつりさんの件を事実上もみ消してしまったり、もはや日本国民のほとんどが開催できるとは思っていない東京オリンピックの誘致のために「寄付」や「ロビー活動」に億単位のお金を払っていたことで有名ですが、まるで支配者のように日本を動かしていた巨大企業でしょう。
その電通ですら、今では金が無くなってきているということです。
電通に比べれば顕微鏡レベルのフィットネス業界も当然ながら社として利益を出しているわけではありません。当たり前ですが金があるはずもなく、金融機関から絶賛借り入れ中&雇用調整助成金使いまくり(もう使い果たした??)という状況でしょう。
このブログでは何度か「フィットネスクラブの支配人」というもっとも無駄で高コストな「経費」を削減しては?と提案してきましたが、電通に倣ってフィットネス業界も「本社」というものを構えることを止めてはどうかと思います。
業界最大手のコナミスポーツクラブはゲーム会社コナミが親会社ということで立ち位置が微妙ですが、業界規模2位のセントラルスポーツは茅場町というところ、3位のルネサンスは両国、4位のティップネスは三田にそれぞれ本社を構えています。
さすがに自社ビルではないのですがが、まあまあご立派なビルにテナントとして社を構えておりますね。
意外なことにゴールドジムで有名なシンク(スィンク)フィットネス本社は南砂町にあるゴールドジム一号店直結で、プレハブ小屋というほうがふさわしいくらいの社屋です。(個人的には本社などそんなもんで充分だとおもいますが)
昨年の第一回緊急事態宣言時にはコスト削減のために各クラブでは、フィットネス会社の従業員ではない業務委託契約インストラクターたちが一斉に契約解除となり、コロナ禍で表面化した社会問題の一つとしてNHKでも取り上げられたほどです。
インストラクターを厳選し、さらに彼らが担当するスタジオプログラムも通常より時間短縮、参加可能人数も少なく設定して営業をしていますが、それでも施設として、社としては赤字が止まらない状況です。
さて、改めてフィットネス業界の「本社」というものを考えてみると、そもそも必要ないんじゃないかと思わざるを得ません。
一般的に本社で行われていることはざっくり言えば「メールと電話」「会議」「人事」そして「お金の計算」です。最近ではネットによる手続きやその他のサービスが主流になりましたから、「システム管理」もその一つにはいるでしょうか?
はっきり言って、そんなの担当者や担当チームのメンバーがPC一つとネットがある環境であればどこでもできるものばかりなのです。
従業員のためになること、利用者のためになることなどは何もしていません。
当たり前ですがクラブの会員や利用者に対して直接的にサービスをして価値を提供しているのは現場で働くスタッフ、もっと言えばアルバイトスタッフです。
そのスタッフの給料が最も安く、事実上フィットネスでもなんでもなく、利益となる会員にたいするサービスも一切していない本社務めの連中の給料の方が高いのは明らかに間違いです。
フリーランスのインストラクターを削減し、それでもまだ赤字が続くわけですから、コストがかかるテナント料を撤廃、つまり本社を無くすべき時がきているのではないでしょうか?
そして契約解除したインストラクターたちに代わって、本社でPCばかり叩いてる「社員」がフィットネスの現場にでて直接会員へトレーニング指導やらスタジオプログラムを担当すればいいのではないでしょうか?
大幅なコストカットができると思います。