スポーツジムで働くトレーナーblog

フィットネスクラブでパーソナルトレーニングをしているトレーナーです。トレーニング関連の話、フィットネス業界の話、健康関連の情報・ニュースなどについて書いています。

スポーツジムに支配人が要らない理由

新型コロナウイルスによる営業停止の影響から

かろうじて黒字が再び出始めたフィットネス企業もありますが、多くは以前として赤字垂れ流し状態です。

 

数か月前には業界最大手であるコナミスポーツが16店もの運営施設を閉館するということがありましたが、それに近い出来事が今後どこかでまた起こる可能性は非常に大きいです。

フィットネスクラブ(世間的にはスポーツジムですが)は、もっと言えばフィットネス業界はこの状況で何をすべきなのか、シンプルに考えればコストカットです。

カルロス・ゴーン並みに人減らし、つまり従業員を解雇して解雇して、契約を打ち切って打ち切って、一番コストがかかる人件費を削るのです。

 

このブログでも既に何度か触れていますが、

人件費としてカットするべき対象物、または

対象となる従業員or業務委託も含めた契約者とは施設の管理者、つまり一般的に支配人や店長と呼ばれる役職の者たちであるべきです。

なぜかというと、いわゆる支配人と呼ばれる人たちはスポーツジム(フィットネスクラブ)という施設において「何もしない」し「何もできない」からです。

 

以下に列挙してみます。

 

まず支配人たちは自分でトレーニングをしません。

できませんし、やり方も知らないでしょう。中にはご自身でも筋トレを実践していたり、選手として大会に出る(ボディビルに限らずマラソン大会なども含めて)という人もいますが、まさに「そういう人”も”いる」という程度です。

ですから「人に教える」などということができるわけがないのです。

運動施設で働く人が運動アドバイスができないんですね。

 

支配人たちはスタジオレッスンをしません。

できませんし、やり方も知らないでしょう。まあこちらは責任者になる前の平社員の時にはやっていた人も多いでしょうが、本社で数字ばかり見てた人やお客様相談室とか言って電話番をやってた人なんかが支配人になることも多くあり、そういう人は当然ながら「人前で何かをする」なんてできるわけがありません。

 

支配人は施設の現場に立ちません。

ジムスタッフと呼ばれる筋トレエリアに立って接客や利用者の案内をする係りは、ほとんどがアルバイトスタッフです。プールの監視員も同じですね。

正社員スタッフが現場に立つことは頻繁にありますが、支配人が現場に出ることはありません。

 

支配人は電話に出ません。

ジムエリアに立たない、筋トレ指導もできない、スタジオレッスンもできないのならば事務所内で会員の方々や外部からの問い合わせ電話に積極的に出てくれるのか?と思いますが、それもしません。

やはりこちらも「そうじゃない人”も”いる」し「積極的な人”も”いる」という程度です。大半の支配人は電話に出ません。

 

支配人は見学者様のご案内や入会の受付をしません。

フィットネスクラブはフロント業務担当スタッフとジム・プール担当スタッフで業務がわかれており、それぞれにチーフと呼ばれるよくわからない役職の担当社員がいます。入会しようかと興味を持って新しく施設にやってきたお客様をご案内するのは、そのフロントチーフに研修を受けたアルバイトスタッフであることが大半です。

支配人は、何もしません。

 

自分でトレーニングをしない

スタジオレッスンもしない

現場に立たない

電話に出ない

お客様のご案内もしない

・・・・・・・・・・・・こんな従業員、必要ですか?

 

普通に考えて、要らないよね♪