このブログで過去に何度も触れていますが、健康な体作りでもボディメイクとして筋肉をつけて体脂肪を減らしていくにしても、それは「方法」ではありません。
「方法」と言っても間違いはないのですが、そう表現すると
「思いついた時にこれをやればいいもの」
とか
「夏が近づいてきたのでそろそろやり始めた方がいいな」
というように、1回または複数回にわたって何回かやれば効果が出るものだという理解をしてしまうようになるからです。
痩せる方法、筋肉をつける方法、引き締める方法というように「具体的にこうすると良い」というものはありますが、効果が得られるまでにはそれら「方法」を一定期間やり続けることが必要です。
その一定期間とは基本は3か月つまり12週間、妥協したとしても2か月8週間は必要です。
「”方法”を2~3か月続けること」となるとこれはもう「習慣」ですね。
芸能人を含め、新型コロナウイルスに感染した人の中には、重症化はしなかったものの体調が回復するまで辛い戦いを強いられ、その様子を動画で公開してくれている人もいます。
そんな世間の様子からに健康という言葉を意識する、あるいはコロナ感染でなくても、何か体調を崩すことなどがあって、改めてご自身の「健康」というものを
意識するようになったという人も多いかと思います。
我々スポーツジムのトレーナーが頻繁にお受けする質問も
健康に関することが多いのですが、その質問の多くが
「健康のためになにをしたらいいのか」
という方法論で考えてしまっているものです。
「何を食べたら健康に良いのか?」
「どんな運動をしたら健康に良いのか?」
という具合ですね。
そういった方法論で健康について考えてしまうと
「何をどうしたらいいのか?」を延々と考えて
止まらなくなってしまうことになります。
例えば
「健康のためには野菜を食べた方が良い」と我々がお答えしたとすると
「野菜の中でもより良いものは何か?」
「量はどのくらいがいいのか?」
「朝昼夜のどこで摂るのがいいのか?」
「調理法は何がベストなのか?」
という具合に「何をどうすれば・・?」が無限に出てきてしまいます。
筋トレや運動も同じです。
「健康のためには筋トレをした方が良い」
とか
「健康のためにはウォーキングをした方が良い」
などと我々がアドバイスをすると
「何回くらいやるのがいいの?」
「何分くらいやるのがいいの?」
「何と何をやったらいいの?」となります。
あるいは実際に筋トレをやってみると
「何kgでやるのがいいの?」
「関節を伸ばし切らない方が良いの?それとも伸ばすほうが良いの?」
「持ち方はこうした方が良いの?」
などなど、、、、、方法、方法、方法の連続になります。
何をどうするか、と具体的なものを追うのではなく
「日常的にどんな行動をするか」、つまり習慣です。
運動方法にしても食材やサプリメントにしても
それらにどんな効果があるのかは、特定の運動や栄養素の摂取を最低でも2~3か月間継続して行う人のグループと、そうでないグループを比較した研究結果から判明するものです。
「方法」を継続して「習慣化」しないと体は変わりませんし、
「この運動方法は効果が無い!」とか「このサプリメントはインチキだ!」などという勝手な誤解をして損をしてしまうことにもなります。