ファクトフルネスという本が何と現在でも売れている様子です。
意見や考え方の前にまずは世界中で起きている現象を見て何がどうなっているかの判断材料にするという本ですが、これはフィットネス関連の商品やトレンドなどを見ても大いに当てはまる事なので、業界人も参考にするべき視点やものの見方です。
このブログで最も読まれている記事は「ジョーバ」という乗馬運動健康器具についての記事ですが、その記事が一位になるということはその器具を買い求めようとしている人が多いということを意味しているはずです。
しかし、事実を見てみるとどうなのでしょうか?
つまり乗馬運動器具に確かな運動効果があり、それに付随するダイエット効果があるというのならば、日本中のジムと言うジム、フィットネスクラブの多くがそのマシンを導入するはずですが、そんな現象は起こっていません。
このように事実を確認していけばより正解に近いもの、より効果的な方法ややり方というものが見えてきます。
ここ数日書いている加圧トレーニングについてもおさらいしておきましょう。
加圧という方法で軽めの負荷や重量を使ったトレーニングで筋肥大や筋の量が増えるということならば、やはりジムの中は加圧ベルトを巻いた人たちで溢れかえるはずですが、そんなことは起こっていません。
今でも加圧トレーニングジムというのは多くありますが(それにしても以前よりは少なくなったものですが)、そこに来るお客さんには加圧指導しているけど自分自身では加圧をしないで普通の筋トレをしているトレーナーも多いです。
美容効果、アンチエイジング効果があるということなら痩身系エステや美容系サロンがこぞって加圧トレーニング器具を導入するだろうし、利用者のビフォーアフター写真で「加圧を数週間継続したら若返りました」というような写真がネットに多く流れてくるはずです。若返りに敏感なホリエモンだって絶対に食いついて離さないでしょう。
低体力や人や怪我、大きな手術などを受けた人などのリハビリ効果としては、加圧は「ベルトを巻いて血流制限をしたことで、そうしなかった場合と比較すると明確に違う」というくらいの効果が実際の症例として数多く報告されています。
一方で、そうは言っても「効果があまり出なかった」という例もあるはずですし、医者それぞれの考え方や意見、または利権なども絡むので、日本中の病院や整形外科クリニック、リハビリテーション施設で加圧が導入されているという状態にはなっていません。
サプリメントも同様です。
テレビを付けていれば本当に色々な健康食品やサプリメントのCMが流れてくるのがわかります。それらが本当に効果的で、体調に目に見えた変化が起こる!数値が改善する!ということならまるで薬のように日本中の薬局で販売されるでしょう。
確かにこの現象は実際に起こっており、ドラッグストアに行けば数多くのサプリメントが販売されています。
そう考えると個々のサプリメントにはそれぞれ人体に良い影響を与える効果があるのだと言えるでしょう。しかし、多くのトレーニーや健康マニアとも言えるような人たちが実際に使っているサプリメントは日本製ではないことの方が多いのです。
iherb(アイハーブ)という健康食品販売サイトやナウフーズというメーカーが有名ですが、実際に愛用されているサプリメントはそういったモノであることが多いです。
ビタミンやミネラルなど、栄養サプリメントについて少し調べてみると、日本製というのは確かに品質は良いのでしょうが、値段が高額であり、サプリメント自体に含まれる栄養素の含有量も少なくなっていることが多いのです。
ですから、サプリメント愛用者の多くは値段的にも安く、一日の必要量を一回の摂取で満たされるように作られている海外のものを利用しています。
こうしたことは実際の現場を見てみるとわかることですし、今の時代であればSNSやYouTubeでも確認することができます。
実際の現場とはまさにジムや運動施設を利用している人のことですね。試しに一度でいいからジムやフィットネスクラブに入会て実際に通ってみましょう。
トレーニングをしている人が何をしているか、ロッカールームでどんなサプリメントを摂っているかなどの現実を自分の目で見ることができます。
SNSやYouTubeも著名人になると企業案件やタイアップ企画などを請け負っていて、実際にそのサプリを使っているのかどうかは不明確になりますから、忖度無しのレビューをネットに載せている素人さんの投稿や動画を参考にしてみましょう。
事実を見れば多くの事がわかります。