スポーツジムで働くトレーナーblog

フィットネスクラブでパーソナルトレーニングをしているトレーナーです。トレーニング関連の話、フィットネス業界の話、健康関連の情報・ニュースなどについて書いています。

過剰設備と支配人はもはや不要

フィットネス業界全体のマーケットとしての動きをまとめたサイトがこの数か月でいくつか出てきています。

コナミスポーツ 売上」などと検索すれば誰でも簡単に業界全体の売上、儲かっているのかいないのかがすぐに調べられるようになりましたが、

やはりウイルス感染防止をしながらの営業によってフィットネス業界は大きく売上を落としています。

 

特に大型施設、つまりトレーニングジムだけでなくスタジオ、プール、テニスやゴルフスクールなども合わせた総合型クラブは1,000人~2,000人という単位で既存の会員たちが退会してしまい、徐々に営業に関する規制が緩和されつつある現在でも客足は戻っていない様子です。

運動が大好きという人は別にして、何となく痩せたいなあという気持ちでフィットネスクラブに入会したような人や、運動を始めてみたものの自分は何をどうしたらいいのか全く分からないという人はこの数か月で施設利用を止めてしまったことだと思います。

 

運動が大好きという人でも、最近では24時間型の無人ジムの方が設備が整っていたり、ズンバやボクササイズなどスタジオプログラムも30分という短い時間に制限され、コマ数も少なくなっていますから、自分がやりたい時間に運動ができないということで、やはり退会してしまう、ほかの施設を探すという人も多いでしょう。

 

私が勤めるクラブでも明らかに利用者、来館者は少なく、マスク着用での運動は自分でやっていても本当に面倒です。

 

このような状況になると、本当に必要なもの、必要な人というものが見えてきます。

この人でなければダメ、この施設でなければダメ、ということですね。

はっきり言って、旅館並みの大きなお風呂やサウナ、ジャグジーなども運動施設には必要ありません。施設によってはマッサージチェアを置いたリラックススペースがあったりもしますが、まあ不要ですね。

 

そして何より、施設管理者つまり支配人と呼ばれる人の存在も不要であることがわかりました。

彼らは特に何かするわけではありません。

現場に立って利用者様へ何かご案内をするとか、それこそ運動指導ができるわけではありません。

入会や退会その他事務作業をするのは末端のアルバイトスタッフです。

一日事務所の中に籠もってPC画面だけ見て過ごしている。それが多くの大型施設にいる「支配人」です。

 

私が現在勤める施設の支配人も配属当初は

「掃除のおじさんと間違われるくらい施設の中をウロウロしよと思うてます」

なーんていってましたが、もはやどこ吹く風です。

せめて施設の運営に関して優れたマネージメントができるとか、

それこそ施設を掃除して回って会員やスタッフと常に同じ視点で現場を見るとか

そういったことでもしない限り、存在感を通り越してその必要性すら無くなります。

というか、もはや不要です支配人なんて。

 

24時間ジムや小型ジムの出店が続いているのを見れば

設備は最小限でも構わない

管理者も不要(勤務時間を限定しても構わない)

会員同士が極端に仲良しになることから生まれる様々なトラブル(古株会員の我が物顔利用に起因するものが大半)が減る

など、管理者を置かなくてもいいということは明らかです。

 

施設の管理などそれこそ本社勤務のスタッフがリモートでやれば十分。

 

求められる存在ではない人が施設にいることがそもそも間違っていたと業界関係者は気付くべきです。