2019年に入ったというのにそれらしい記事を
書いていませんでしたので、この辺りで
パーソナルトレーナーとして活躍する人たちの今後というものを考えていこうと思います。
といっても名だたる経済学者やアナリストたちが予測する世界情勢や世の中の動きが実際のそれとは異なっていることが多いように、はっきりした未来予言などは到底できません。
かなり前にこのブログでソフトバンクのペッパーがフィットネスクラブのフロントに立つのではないかという記事を書いたのですが、各業界でもペッパー自体が相手にされない状況になっているのが現実です。
パーソナルトレーナーの今後を考えるにあたって
日本のフィットネスクラブ、フィットネス業界におけるパーソナルトレーナー(パーソナルトレーニング)の始まりや、そこから現在までの流れをおさらいしてみます。
まず、今やその数が無数にあるフィットネスクラブやジムですが、その始まりはお金持ちの人たちのみが通う贅沢施設の一つでした。トレーニングマシンや器具を置いたジムはもちろん、プールにスタジオ、スカッシュコートに入浴施設まで何でもあったのがフィットネスクラブです。
入会金だけで100万単位、会費も月ではなく年会費として数百万のお金がかかるものでした。実際にダウンタウンの松本人志などが通うフィットネスクラブというのは今でもそのくらいの料金になっていると思います。
そんな中で、運動する際にトレーナーを付けてマンツーマンで教えてもらう形式のサービスが始まります。と言っても「パーソナルトレーニング」という正式な形態ではなく、筋トレや運動に詳しいスタッフがお客さんに付きっきりで教えてあげたりするものだったり、スタジオプログラムを担当するインストラクターが自身のレッスンに参加するファンを相手に個別に教えてあげるといった程度だったと推測します。
(実際にその場を見ているわけでないので)
フィットネスというものが徐々に日本に広まるに連れて海外(主にアメリカ)では、プロアスリートがトレーニング時はトレーナーを付けてメニューを組んだりトレーニングプランを考えた上で運動をするという形式のサービスがあり、それが「トレーナー」という仕事として成り立っているという情報が入るようになります。
何かにつけて欧米(実際はアメリカのみ)が好きな日本のフィットネス業界は「この流れが今後は主流になる」または「トレーニング先進国のアメリカのやってることは間違いない」という今でも繰り返しているバカの一つ覚えのような発想で、トレーニング時にはトレーナーを付ける、パーソナルトレーニングというサービスを導入していくようになります。
しかし、一般的なフィットネスクラブにパーソナルトレーニングというものが浸透するまでには非常に時間がかかり、私の感覚では15年はかかったと思います。
パーソナルトレーニングというサービス、パーソナルトレーナーという仕事を早くから日本に導入したのは野球の清原和博の肉体改造を行ったケビン山崎が代表であるトータルワークアウトというジムでした。
コナミやセントラル、ルネサンスやティップネスといった大手クラブや地方各地にある大型フィットネスクラブがパーソナルトレーニングを導入するのはそれからずっと後のことで、サービスの提供側にあたるパーソナルトレーナーとそれを受けるお客様の両方にとってスムーズに事が進んでいく仕組みが整えられたのは本当にここ3~4年くらいの話です。
パーソナルトレーニング、パーソナルトレーナーというものを一般人でもわかるくらいの言葉として定着させたのは、紛れもなくライザップです。
それまで大手のフィットネスクラブはいったい何をしていたんだろと今でも思います。