今日は午前中からイギリスのEU離脱に関する国民投票に注目が集まっていました。色々な専門家(と呼んでいい人たち)の予想は「結果はわからないけど、結局はEU残留なんじゃないの?」というようなものでしたが、終わってみれば離脱です。
フィットネス業界、トレーナー業界も同様ですが、いかにもそれらしい雰囲気でコメントしている専門家風の人の言葉がいかにあてにならないかがわかったという日でもありますが、歴史的の教科書に記載されるような日になったことは確かです。
そんな日に限ってちょうど、東京駅周辺に出向く用事があり、リーマンショック級と言っても差し支えないほどの株価の急落と急激な円高の瞬間を目撃しました。
一時は1300円台の値下がりで、思わず証券会社の表示板の写真を撮っていたらそこにいたテレビクルーからインタビューの申し入れがありましたが、お断りしました。
「結果はわからない、けどどうせ残留なんじゃないの?」との予想に反してこの結果になったのかを考えると、フィットネスにおけるトレーニングやダイエットの要素と似たものがあるように思います。
それは「理屈ではわかっていてもどうしてもやってしまう」ということ、簡単に言えば「気持ちの問題」と言えるのでないかと思います。
あらゆる専門家、政治家、首相、有名人たちが「EUに留まること」のメリットを説明して、論理的に説き伏せようとしても「気持ちが抑えられない」ので「EU離脱」を選んでしまったということだと思います。
医者から肝臓の数値、血液に関する数値の悪さを何度も何度も指摘され、「運動しきゃいけない」「トレーニングしに行かなきゃいけない!」とわかっているのにサボってしまう。酒を飲んでしまう。帰ってだらだらしてしまう。
「痩せよう痩せよう」と思い、何度も自分に言い聞かせて、「お菓子やケーキや外食を食べない方がいいんだ」をわかっているのに食べてしまう。
この様な状態と、今回のイギリス国民投票の結果は非常に似ていると感じました。
離脱:残留がほぼ同じでしたから「食べちゃイケない!でも食べたい・・・」とギリギリまで悩み続けたようなものでしょう。
「健康になる理論・ダイエットのための理屈はわかっちゃいるけど、やはり食べたいものは食べたい」
「EUに残ることの方がメリットがあることは理解できても、もうこれ以上移民が入ってくるのはヤダ!ギリシャやスペインなどの尻拭いを何でしなきゃいけないだ!?」
この様に比較すると、やはり似ていると思います。
今回のイギリス国民投票では「ナショナリズム」がイギリス国民を動かしたということのようですが、やはり人間も動物です。理屈よりも感情で動いてしまうことを改めて感じました。
気持ちで動く、感情で動く。 AI化が進んでいく今の世の中で人間らしい行動ができたことは良かったのでないかと思います。どんな副作用が出てくるかは不明ですが・・・。