糖質制限ブームが続き、ケトジェニックダイエットが
賛否両論ありながらもダイエットの主流になってきているのではないかと感じます。
食べ方、食べ物、調理法、食べる順番、時間帯など、
特にTwitter上ではあらゆる健康情報館関連サイトなどが
「太りにくい食べもの」「食べ方」などということで
そういった情報を毎日のように流してくれていますが、「痩せるなら食べる量を減らすこと」という原則は変わりません。
何をどうやってもお腹いっぱい好きなものを食べて、それでいて痩せようとすること、つまり食べた量のカロリーを上回るほどの運動量でエネルギーを消費してダイエットしようとしても、それは毎日フルマラソンをするといったほどの運動をしなくてはいけないことになり、現実的ではありません。
加圧トレーニングなどは一見少しくらい食事がルーズであってもそれを超えるような脂肪の分解と消費をしてくれるかのような印象がありますが、実際はやっぱり食事がちゃんとしていないとダメです。
しかし、ダイエットはある意味で簡単です。
「太る要素がある食べ物を口にしない」
これが全てであり、これができれば誰でも痩せることができます。とは言え、多くの人がそれができないでいることも事実です。「頭ではわかっているけど、ついイケナイモノに手が伸びてしまう」というのは薬物やアルコールなどの依存症に近いものがありますし、実際に「現代人は糖質依存だ」と主張する医者も多くいます。
美味しいものは太りやすい、ということも事実です。
美味しさというのは端的に言えば「砂糖」であり、「砂糖に塩を混ぜた味」がその正体ということになるでしょう。
スナック菓子やせんべい、ファストフードの品々も甘さと塩味たっぷりのものです。それによって一度それらを口にするとどうしても「後を引く」ということになり、食べかけにしておいて後で残りを食べるということがむしろ難しくなるほど全部食べ切ってしまいます。
玄米や野菜は残すという子供は多いでしょうが、ハンバーガーを食べ残して後でまた食べるという人(大人も子供も)はほとんどいないでしょう。
ある意味で麻薬的に人を引き付ける味付けになっているのが「美味しい食べもの」あり、それらが「太りやすい食べ物」になるわけです。
ダイエットとは、そういった食べ物から離れることであり、または食べる時期やタイミング、量などを自分でコントロールできる状態になることですから、まさに依存症から脱却することそのものということになります。
薬物関連で逮捕された芸能人は再犯で逮捕されてしまうことが大半ですが、それは本人の意思が弱いという以上に、それほど薬物の依存性が強烈であるというほうが正しいようです。
「美味しくて太りやすい食べ物」も全く同じです。
辞められなくて当たり前なのがそういった食べ物なのです。
あらゆるダイエット法とは、そんな依存状態をどう誤魔化すかということに過ぎません。根本的に脱却することができない限りはダイエットという的をカスることはできても、ど真ん中を射抜くことにはならないのです。
「食べたい」という欲求、禁断症状のような気の狂いと戦うことがダイエットです。ですから多くの人がなかなか痩せられないわけなんですね。