ここ数か月で主に筋トレユーチューバー、フィットネス系ユーチューバーたちの間ではアナボリックステロイドに関する意見動画が流行してきています。
あの有名人はステロイドを使っているのかどうか、また実際にステロイドを使ってる人にインタビューするような動画もありますね。
少しネット検索すれば誰でも簡単にアナボリックステロイドは購入できてしまうし、そもそもステロイド剤とはホルモン剤ですから、ホルモン系由来の不調に悩む人には必須の薬でもあるわけです。
フィットネスに長く携わっている我々や、昔からボディビルをやっている人であれば「アイアンマン」などの海外ボディビル雑誌に登場するビルダー達の異様な体つきを見て、彼らがステロイドを使用していることは「見ればわかる」というほど当然のものとして流していましたが、筋トレ系ユーチューバーたちの台頭によってそんな雑誌など見たこともない人たち、フィットネスに興味がなかった人たちも筋トレをするようになってきた影響で、改めてステロイドというものが論争になり、実際に使用している選手も多いのではないかと個人的には考えています。
すっかり有名になったカネキンやJINさん、サイヤマンなどの動画を見て筋トレを始めたという人は今の10代~20代には多いのだろうと思われます。
そしてユーチューバーたちが日々公開する食事法、サプリメント、筋トレ法を参考にトレーニングをしているのでしょう。山本義徳さんのブレイクもあって彼らが紹介するサプリメントは軒並み販売サイトから売り切れになります。
しかし、まじめに筋トレをしていても「あれ?」と感じる時が来るのだと思います。というのは何をどうやっても筋トレユーチューバーたちのような体にはならない、筋肉がついてこないのです。
食事法も変えて、しっかりサプリも取り、筋トレもしているのに、なぜあの人はあんなに身体が大きくなるのに、自分は変わらないのだろう、という疑問を感じるようになります。
特にぷろたんやカネキンは筋トレを本格的に始める前から動画で自分たちの姿を公開していますから、彼らの以前の体つきと現在の筋肉の付き方はトレーニングと食事とサプリメンテーションだけではまねできないレベルです。
もちろん、体質という差もあるのかも知れませんが、頑張ってトレーニングしているのに、一向に筋肉がつかない、付かないとは言わないまでも、ユーチューバーたちのようなスピードで発達していかないことに納得ができないと思う人が出てくるのは自然な事です。
そして行きつく先はステロイドということになるのでしょう。
NPCJなど、ステロイド使用を黙認しチェックをしない団体のコンテストも今では数多くありますし、そんな大会に出なくてもマッチョボディを自撮りしてSNSに上げればウケるわけですから、効率を考えればアナボリックステロイドが筋肉をつけるために最も手っ取り早い方法になります。
EAAとならんで裏サプリとして流行するのはある意味で当然だと言えるでしょう。