2022年最初のブログ記事です。
毎年のように「今年こそは更新頻度を上げよう!」と思いますが、、、、できるだけやってみようと思います。
早速前回と前々回の記事の続きとして、現在でもウイルスの蔓延に苦しむフィットネス業界の誤算について書きます。
全く「新年」や「年明け」、「新たなスタート」などということには触れませんが、実際に触れる要素が無いと言っていいほど21年~22年は、特別なことが何も無い年明けになりました。
「マニア追求路線」として数々の筋力トレーニングマシンが会場のメインに並んでいた「スポルテック2021」でしたが、多くのフィットネス業界関係者は「そんなことになる」などとは全く考えもしていなかったと思います。
というのも、それまでのスポルテックなどのフィットネス関連イベントや博覧会などでは「ファンクショナルトレーニング」というキーワードが主流で、展示される運動器具や実際にデモンストレーションされるトレーニング方法というものはどれも「機能性」や「ファンクショナル」を打ち出したものばかりでした。
この「機能性」や「ファンクショナル」というものがこれまた説明が難しいのです。
「機能的なカラダ」「動ける身体」などどんな言葉を当てはめてもイメージがしづらく、映像で見る方が理解がしやすいかも知れません。
タレントの小島瑠璃子が「男たるもの使える筋肉を付けとけよ」という発言で炎上する出来事がありましたが、まさにフィットネス業界全体が「その発想」だったわけです。
筋トレユーチューバーたちが視聴者(チャンネル登録者)を集めていき、現在のような成功者とも呼べる段階に至るまでの最初のステップを踏み始めたのが、2015年頃です。それ以前から、そして筋トレユーチューバーたちが注目を集めるようになってきても、それでもフィットネス業界は「無駄な筋肉を付けてもしょうがない」という発想のままでいました。
正確には、世間一般にそうした発想の人が多くいたので、そこに合わせとけば世間にウケて客が増えるだろうという何とも安直な安っぽい(同じこと繰り返してますけど)発想をこの業界人たちは持っていたのです。
「筋肉を付けすぎても、なにも使えない。」
「ジムで鍛えた筋肉は見せかけの筋肉。実際の運動や競技で自然とついていく筋肉とは違う。」
「筋肉を付けすぎると逆にスピードが落ちる」
など、とにかく筋トレや筋肉というものにマイナスイメージを持つ人が多かったのです。
プロ野球選手の清原和博が現役時代に、パーソナルトレーニングジムの老舗であるトータルワークアウトで肉体改造を行いましたが成績が付いてこず、怪我にも悩まされることになったもの影響していたでしょう。
「清原がダメになったのは筋肉を付けすぎたせいだ」と何も知らない自称スポーツジャーナリストもコメントしていました。(今となってはただの無知&バカコメントに過ぎないことがはっきりしましたが)
今でこそ、筋トレの権威・インフルエンサーとしての地位を確立した山本義徳や山岸秀匡も当時のテレビや動画メディアでは完全にゲテモノ扱いで、まるで気持ち悪いものを見るような視線が向けられていました。
ですから「カラダを鍛えよう!」と筋トレを始めた人に対して
「何目指してんの?」という質問が出るようになりました。
「そんなに体を鍛えてどうすんの?」ということですね。
体を鍛えた先に何があるのか?どんなメリットがあるのか?なんにも無いじゃーん!と今でも思っている人は多いでしょう。
しかし、不思議なことに「筋トレ以外のスポーツや習い事」に対しては「何目指してんの?」という質問がでることはありません。
私なんて逆に質問したいですよ、ランニングしてる人とかゴルフ・テニス・水泳などをしている人に対して。
「何を目指してるんですか?」と。
ゴルフがうまくなった先に何があるんですか?どんなメリットがあるんですか?
(あとは「ゴルフ」の部分を別のスポーツなどに置き換えて応用)
ぜひ回答をお聴きしたいものです。
そんな世間一般の
「筋トレ=メリットが無い」
「一部のマニアが好んでいる気持ちが悪いもの」
といったイメージに合わせて、フィットネス業界は「使える筋肉」や「動ける身体」というものを積極的にフィットネスクラブで打ち出すようになります。
その中で「体幹」という便利なキーワードに業界は目を付けました。
この言葉を見聞きした方は多いかと思います。
2010年頃からフィットネスクラブでは「体幹」が強調されるようになりました。また、体幹トレーニングの一つとして「ピラティス」もこのころから世間に広まっていきました。
ボディビル的な筋トレにはどうしてもバーベルやダンベルなどの器具をそろえる必要がありますが、体幹トレーニング・ピラティスにはそういったモノは必要ありません。女性ならば筋トレにはどうしても抵抗感を感じる人も多いですが、「体幹」ならばそのハードルはぐっと下がります。
設備費などが掛からずに、ウケるトレーニング方法が見つかりました。
「筋トレ=無意味」という世間の誤認識に合わせて「いくらアウターを強化しても、インナーマッスルが上手く使えていなかったら、動ける身体は作れませんよ」などという最もらしい売り文句も都合よく使うことができました。
こうしてボディビル的ではなく、ただ筋肉を付けることを目的とせず、見せかけの筋肉ではなく使える筋肉をつける、動けるカラダを作るといった概念が「ファンクショナルトレーニング」という言葉に置き換わってフィットネスクラブで行われる運動プログラムになっていきました。
中編へ続く。
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