スポーツジムで働くトレーナーblog

フィットネスクラブでパーソナルトレーニングをしているトレーナーです。トレーニング関連の話、フィットネス業界の話、健康関連の情報・ニュースなどについて書いています。

太るのは調味料?

ダイエットするなら、炭水化物カットや糖質を摂らない
という概念はまだまだ浸透していない面もありますが、

興味を持った人たちがあらゆる情報に簡単に

たどり着くことができるようになったため、痩せるために炭水化物を摂らないようにしている、夜の炭水化物は控えているという人も増えてきました。

 

正確に言えば、「炭水化物」とはむしろ積極的に摂取すべきもので徹底的に避けるべきは「糖質」です。この感覚は少しややこしいのですが、知っておくと非常に便利な知識です。

 

炭水化物というと一般的にイメージされるのが
白米、麺、パン、お菓子類といったものに

なるかと思います。そういったもの=白い炭水化物は

血糖値を急上昇させるためその血糖値を下げる過程において糖が脂肪として身体に取り込まれるため太る、だからそういったものを食べないことが
太る食べ方を避けるということになります。

この考え方に間違いはないのですが、もう少し踏み込んで考えてみましょう。


youtubeを中心に大ブレイク中の山本義徳さんによると
血糖値を急上昇させやすいと考えられがちな白米と
血糖値が急上昇しない=太りにくいと考えられがちな玄米では食後血糖値の上昇具合にそれほど大きな差はなかったということです。
特に冷えた米であればレジスタントスターチ

という吸収されずに体外へ排出される糖も増えるため、思っている以上に「炭水化物」というのは血糖値を急上昇させるものでもないものです。

しかし、それでもコンビニのおにぎりやパンというものは太りやすい炭水化物になりますが、それは米と小麦だからということではなく
そこに味付けされている塩や砂糖の量が非常に多いことにその理由があります。

 

太りやすくなっているのは米やパンそのものにあるのではなく「調味料」ということですね。
なにも味付けしないおにぎりを自分で一つ作ってみて
コンビニのおにぎりと比較してみると、その差は歴然で、こんなに濃い味付けだったのかということに気が付きます。

そして濃い味付けになっているモノは多量の糖と塩を含んでいますから
一口食べるとその強烈な「後を引く感覚」でそれこそ一定の血糖値まで上がらないと
満足しないほど立て続けに食べたくなります。
これによってその商品のリピーターになるわけですね。


ボディビルダーの減量時の食事を改めてみてみると
味付けが薄い、または味付けが無いままに食材を食べていることがわかります。

ささみと茹でただけ、ブロッコリーを茹でただけ
豆腐をそのまま食べる、その他生野菜、玄米、

オートミールなど素材をそのまま味付けせずに食べているんですね。

太るのは炭水化物というよりも「糖」、そしてその糖を過剰なまでに含んでいるのが「調味料」であって
それによって味付けされたコンビニ食品や外食は
やっぱり太りやすい食べ物になるわけです。