今日はアメリカ大統領選挙一色の一日でした。
私の職場のフィットネスクラブ内に設置されたテレビでも昼間はずっと選挙速報を報じていました。
これまでの日本の主要メディアが伝えていたのは、
「結果はどうなるかわからないが、恐らくヒラリーが当選するだろう」
というものでした。
ですから、開票が始まり、その直後から「トランプ優勢」の結果が出るとワイドショーなニュースショーのコメンテーターたちは動揺を隠し切れないといった顔で、まるで「これからとんでもないことになる」というような発言をしていました。
イギリスのEU離脱の時もそうでしたが、こういった時にわかることは
いかにもわかったような顔つきや口調で説明する専門家やジャーナリストの発言です。
リンクを張った動画(東京MXの”ニュース女子”という番組の音声)で確認できますが、「期日前投票の得票数」や「直前の世論調査」などのデータや数字を挙げて、皆さん本当に「もっともらしく」「すべてわかったような口調」でヒラリーと言っていますが、ふたを開ければ今日の結果です。
(それも僅差どころか結構差がついてトランプが勝っています)
正義のミカタという番組でもトランプをバカにするように専門家がそのダメっぷりを得意顔で解説していましたが、この人は今後もしれっと専門家っぽい顔で解説を続けるのでしょう。
同番組の選挙直前の放送回でもほとんど同様です。
ポイントなのは(3つのリンクを確認してもらえばわかりますが)「トランプが勝つ」という予想をしていた出演者・発言者は実際にアメリカに行って現場で感じた空気感をベースに話をしています。(リンク1つ目の藤井巌喜と3つ目の岡田斗司夫)
それに対してその他の発言者のベースになっているのは「データ」です。
新聞やどこかのメディアが報じる情報をもとに自らの考え予想というものを発言しています。リンク2つ目のモーリーロバートソンの解説は「トランプをボブサップに例える」という、振り返ってみるとただ無責任に人をバカにしたものとしか思えないものです。(動画開始20分ごろでご確認を)
ボブサップが「戦い方を研究されるようなったから負け始めた」というのももっともらしい口調で言ってますが違います。
フィットネストレーナーという立場から今回の選挙を通して感じたことは
現場で得た情報とデータとの照らし合わせの重要性です。
現地へ行っている人と言っていない人の話の信ぴょう性というものが明らかになった今回の大統領選挙ですが、
新聞などが報じる情報(データ)ももちろん価値があるものです。
そこで得た情報をベースに現地へ行ってみてその情報と自分の肌で感じるものを照合するということこそが最も信頼性の高い情報だと思います。
フィットネス業界にいると様々な情報が得られます。
・トレーニング後30分以内にプロテインを飲むと筋肉が付きやすい
・筋力トレーニングをしてから有酸素運動をすると効率よく脂肪が燃焼される
・コーヒーを飲んでから運動をする方が脂肪の燃焼がよくなる
・筋肉を肥大させるなら8~12回が限度の重さを扱うのが良い
などなど、新人のスタッフは研修でこういった一般的なフィットネスに関する情報を研修中に社員スタッフや先輩スタッフから教わります。
その後、その習ったことを実践して、自身の体験と照らし合わせるか、
それとも
提供された情報だけをベースに、自分でトレーニングや栄養の摂取方法を実践することなく”もっともらしい顔で”「筋トレをした後に有酸素運動をすると脂肪燃焼します!」などと会員さんに堂々と説明してしまうようになるのか、
大統領選挙からそんなことが頭をよぎりました。