昨日は「マッスルコントロール」というものについて書きました。
キュッと腕に力を入れて力こぶを作るように、全身の色々な部位に力を込めてそこを固くすることができるようになると、トレーニングの質そのものやボディメイクというものにも役に立ちます。
意図的に緊張・緩和を作り出せるようになれば足・足の指が攣るということもなくなるでしょう。
筋肉の動きというのはそのまま体の関節の動きにつながります。
反動や何かの勢いがついて惰性で関節が動くということもありますが、基本的に筋肉の収縮なしに関節は動きません。
ということは、自在に色々な筋肉に力入れられる意識ができるということは、それだけ関節の動きもスムーズになるということになります。
マッスルコントロールというのはボディビルダーがトレーニング時に使うテクニックですので、かつてはスポーツ競技の筋肉とボディビルの「見せるための筋肉」は違う、という考えが一般的でした。
ボディビルで作った筋肉は「使えない・動かせない」と、バカにされることが多かったのですが、現在では多くのアスリートが筋力トレーニングを行っており、ボディビルダーにアドバイスを乞うことも多く、
ボディビル的な身体の鍛え方はスポーツにも通じるものであるという考え方が定着しています。
筋肉の収縮を自在にできれば関節も自在に動かせる、そうなれば日常生活で関節痛で悩ませることからも解放されますし、自在に身体を動かせれば
「〇〇したいけど億劫で身体動かない」という状態から抜け出せます。
買い物に出るのが面倒、食器洗いが面倒、掃除が面倒、などという家庭内の雑用が億劫に感じてしまうのは「身体を動かすのが辛いこと」に連動しています。
つまり筋トレを継続していれば身軽に動ける体になるということです。
普段から筋トレをして、意識的に筋肉に力入れ、意識的に関節を動かすということをしているからこそ、それとは全く関係ない状況でも自然と筋肉と関節が動かせるようになります。
普段から練習をしていないものが本番でで来ることがないの同様に、普段から意識していないものが、(何か急に必要になった時などに)無意識に出てくることはありません。
この様に考えれば、フィットネスクラブに入会しているのになかなか来ることができないという人が出てくるもの納得なのです。
会員になったのにほとんどジムに行かずに会費だけ払い続けるという人の多くは、「普段から運動する習慣がない人」です。
言い換えれば、「意識的に身体を動かすことをしていない人」とも言えます。身体を動かす意識が無いのに、身体動かすための施設に自然と足が向くということはないでしょう。
まさに意識できないものが無意識に出てくることはありませんということになります。
意識できるようになるにはどうすればいいのでしょうか?
それはマッスルコントロールと同じ感覚で考えれば大丈夫です。
筋トレをある程度続けていると、鍛えたい部位に刺激が入っていること、つまりマッスルコントロールが少しずつできるようになります。
これと同じ、ということは、「とにかく頑張ってジムに来ること」です。それが継続できれば、自然とジムに行こうと、足が向くようになります。