スポーツジムで働くトレーナーblog

フィットネスクラブでパーソナルトレーニングをしているトレーナーです。トレーニング関連の話、フィットネス業界の話、健康関連の情報・ニュースなどについて書いています。

足の指の筋肉

運動指導、トレーニング指導をしていて改めて気が付く(気づかせてもらえる)ことも多いのですが仕事柄、革靴を履く習慣が多い人は足の指(趾と書きます)の筋肉を上手く使えないことが多く、それによって偏平足になったり、野球のキャッチャーのように深く下までしゃがめないことが多いというのを実感しています。

 

現代社会において、手の指を動かすことは非常に頻繁に行われていますが(コンピュータやスマホ)、それに対して足の指を動かすことはほとんどない(必要がない)からというのがその理由でしょう。

「人間」という観点からすると、手と足というのは別物としてとらえてしまいますが、「動物」として考えれば「前足と後足」となります。どちらも同じ足であり、どちらも指があります。

 

機能解剖学などの本や筋肉に関する医学書などを見てみると、手と足、手の指・足の指というのは関節の動きは同じです。関節の動きは「屈曲」や「伸展」という専門用語で表現されますが、手足・手の指・足の指の関節の動きは同じ言葉で表現される動きが記載されています。

 

問題なのはその関節の動きの範囲、いわゆる可動域というものです。手と足は関節の動きとしては同様の動きをしますが、その範囲が手は非常に広く、足は非常に小さいのです。足の指や足首を手と同じように動かそうとしても同じ可動域では動かせないはずです。

 

だからと言って足や足の指をあまり動かさないでいると、そこが原因となって腰の痛みや慢性的な疲労感につながることもあります。可動域が小さいとはいえ関節は関節です。動かせる範囲までしっかり使わないとだんだん可動域は小さくなります。

 

足の指がしっかり使われているか、見極めるには自分の足の裏を見て、「土踏まず」がしっかりできているかがポイントです。足裏のちょうど真ん中の部分がしっかりと盛り上がっていて、立っていてもその部分は床に触れないことが良い状態とされています。

 

アーチがつぶれているならば、足の指を使えていない証拠と言えます。ひざ痛、腰痛,

慢性疲労、フットサルなど運動をすると次の日は身体のどこかが痛むなどの症状がある人は自分の足裏を見てみましょう。偏平足になっていないでしょうか?なっていたとしたら高確率で体の不調の原因はそこにあります。