筋力トレーニング(いわゆる筋トレ)において、どこの筋肉を使っているか、どこの筋肉を鍛えているか、ということを意識するというのは非常に重要です。
トレーナーの中には「ここを意識して!」「この筋肉を使っているのを意識して!」などというアドバイスをトレーニング中に良くしている人もいます。
なんでもかんでも意識すればいいというわけではないし、行き過ぎると「意識してと言われても難しすぎてわからない」ということになる場合もあります。
筋トレの際にどの筋肉を使っているか「意識できるようになる」というのは、簡単にできるものと、少し慣れるまでに時間がかかるものがあります。
この「意識できるようになる」ということができれば、自分の意志で意図的に身体の色々な部分の筋肉に力を込めたり、緩めたり、ということができるようになります。
これは「マッスルコントロール」と呼ばれるものです。
お笑い芸人のなかやまきんにくんが胸をピクピクさせる芸をやりますが、それがまさにマッスルコントロールです。
運動習慣のない人でも比較的やりやすいのが上腕二頭筋といういわゆる「力こぶ」です。
このように、肘を曲げて「腕に力を入れよう!」と意識すれば、大抵の人は力こぶを作って腕をギュッと固くさせることができるでしょう。
すこし慣れている人ならこのイラストほど肘を曲げなくても、腕に力入れて固く出来ると思います。
筋トレをしていくと、鍛えたい筋肉や刺激を入れてシェイプアップしたい身体の部位に「力を入れたり抜いたりする」という神経の通り道がどんどんできてきます。
ボディビルダーのマッスルコントロールの実例を掲載しますので参考にしてください。
意識して力を込めるということができれば、引き締まった身体を作るなどのボディメイクの際にも非常に役立ちます。
刺激を入れたい筋肉だけを刺激できるようになるからです。
色々なところに力入れたり緩めたりということが自分の意志でできる
ということの最大のメリットは「足・足の指が攣らなくなる」ということです。
「攣る」というのは「勝手に力が入ってしまって自分の意志では制御できていない」という状態です。
寝ている時などに急に来るもので、それも全力で力が入ってしまうので痙攣が止まるのをただひたすら待たなくてはならないので、それで悩んでいる人も多いでしょう。
90分間走り続けるサッカー選手が試合終盤になると脚が攣って急に動きが止まったりするシーンを目にしますが、試合中何度も「走って止まって切り返して」を繰り返していくのでやはり「自分の意志で脚の筋肉の動きを制御出来なくなっている」ということです。
緊張を緩和を自分の意志でできることの証がマッスルコントロールです。
これについて明日に続けます。