スポーツジムで働くトレーナーblog

フィットネスクラブでパーソナルトレーニングをしているトレーナーです。トレーニング関連の話、フィットネス業界の話、健康関連の情報・ニュースなどについて書いています。

著名人、芸能人に求められることは発症前の行動を事細かに公開すること

睡眠というテーマを続けようかと思いましたが、

ここでいったん一連のウイルス感染報道について感じることを書いておきます。

 

ウイルスそのものについて、または症状について

あるいは感染防止のための国や都県の施策、

休業補償としての支援金について、または個人でできる予防策など

様々な観点がありますが、一般市民の一人として最も気になるのは「予防策として何をすべきか」ということになるかと思います。

 

日々報道されるのは、今日の感染者数であったり、今の段階では報道されても正直どうでもよい諸外国の様子、あるいは「三密を避けるように」と言われているにも関わらず、営業しているお店に殺到する人々の様子ばかりですので、「肝心の情報」になかなか辿り着けません。

この場合の「肝心な情報」とはずばり「感染経路」です。

例え正確ではなくても、「おそらくあの瞬間に感染したのではなかろうか」と思われるポイントがあればそれは大いに参考になるはずです。

 

今朝のTBS情報番組「グッとラック!」では、珍しくその点について少し触れていました。

現在、ウイルスに感染し入院中の30代男性への取材だったのですが、その男性はマスクに加えてゴーグルまでしてガードし、手洗いうがいも入念に行っていたそうです。(実際の放送ではその方のマスク&ゴーグル着用自撮り写真まで画面に映りました)

にもかかわらずなぜ感染してしまったのか?

疑わしいのは、実はこの男性は副業でマッサージ師をしており、1対1で人ときわめて近距離で接する機会が多かったということ、そしてその時に限ってマスクを着用していなかったということです。

「なんでそこだけそうするの?」と思わず突っ込みたくもなりますね。

 

ここから推察できることは、やはり国や都県が言うように人と人との接触が感染源になっている可能性が高いということです。

そう考えれば外出時にマスクをつけることへ意識を高く持つ以上に、複数人が集まる室内、または近い距離で人と接する時こそマスクをしっかり着用すべきではないかという考えが成り立ちます。

 

我々は何となく「屋外の空気中に漂っているウイルスを吸い込まないようするため」にマスクをつける感覚がありますが、むしろ室内に入る時にこそマスクをするべきかも知れません。

大げさではなく、家族にうつさないためには「自宅でマスク」も検討するべきでしょう。

 

 

志村けんさんがウイルスの影響で亡くなられたことをきっかけにするように、東京都はいわゆる「夜のお店」の業界へ向けての休業またはそういった類のお店に行かないようにとという忠告を都民へ発しました。

公にはなっていませんが、やはり「近い距離で接する」という状況が発生するということなんでしょう。そこだけやけに限定的でしたからね。

 

その他、多くの芸能人や著名人たちが自身のウイルス感染を報告していますが、そのほとんどが感染経路についての明言を避けているのも気になることころです。

一昨日は元プロ野球選手の片岡篤氏が感染を公に発表し、動画で見るからに苦しそうにしている様子と共に「みなさんも気を付けて」という趣旨の言葉を発していましたが、大変申し訳ありませんがそれだけでは不十分に感じました。

「ウイルス感染の症状が出る前に片岡氏はどんな行動をしていたか」

「その行動の中のどの部分で感染したことが疑われるのか」

という2点について触れず、「皆さんとにかく気を付けて」では注意喚起ではなくただ恐怖を煽っているだけです。

 

報道ステーション富川悠太アナウンサーも同様です。

感染が判明してから数日後の同番組で「富川さんの感染前後の詳細」がフリップで説明されていましたが、「発熱を自覚したのはこの日」や「それでも一度は熱が下がったので番組出演を続けた」といった事実は報じられたものの、やはり「感染したと思われる場所や瞬間」については全く触れられることはありませんでした。

 

石田純一さんも感染を報告しましたが彼の場合は

不要不急の外出を避ける要請が出ている最中に飛行機に乗って沖縄へ行ったこと

そしてご自身が経営されているというお店の店長?(従業員?)とお店の休業に関する話し合いをしたことなどを報告しています。

そして今日のスポーツ紙が報じるところでは、それに加えてゴルフ(複数人でのラウンド)までやっていたことを告白したそうです。

タレントとしての世間からの印象や所属組織からの信頼を大きく損なうことになってしまったわけですが、正直に、そして比較的詳細に事の経緯を話してくれていることは我々にとって非常に有益な情報になります。

 

石田さんの行動から参考になる部分は

・直接対面しなくても

通話やビデオ通話で済むことはそれを使ったほうが良いこと。

・ゴルフなどオープンエアーの状態であっても、人と人(感染していないことが明確な家族を除き)が長い時間近くにいることはリスクである

といったことになるでしょう。

 

その他、多くの著名人や芸能人たちが感染を報告しており、今後もその数は増えていくことになると予想されます。

 

この段階で言えることは

仮に彼らが国や都県からの要請に完璧に従い、

人との接触を極力避けて、外出は食品の買い出し等の

最低限なものに止めていたにも関わらず「感染してしまった」ということであるなら、確実にそうした趣旨の発言をしているだろうということです。

 

「私は入念にガードを固めていましたが感染してしまいました。近所のスーパーに行くくらいの外出しかしていないのにです。そのくらいしか思い当る節がありません。だから皆さんも気をつけください」ということならば理解できるのですが、

多くの有名人たちはそういったことは言わず、ただ感染を報告するのみです。

 

ということは、勝手な想像で失礼ながら

「やめてください、控えてください」と要請が出ている場所へ行った、行動をした、または「三密」になる要素を作ったと推測してしまいます。

そしてその背景にある心理は「まあ自分は大丈夫だろう」という油断があったのだろうとも考えられるのです。

 

影響力を持つ芸能人、著名人の皆さんは仮に感染してしまった場合、非常に言いにくいのでしょうけれど、「どこで何をしていたのか」を我々に教えて欲しいと思います。それが感染拡大防止に役立つ情報となるからです。

シンプルに考える睡眠の必要性② 睡眠は生命維持のための「休止」?

今回も「睡眠の必要性」について考えてみます。

結論から言えば、健康のためには必要なこと だと私は考えています。

 

前回も少し触れましたが睡眠はまさに「その人の生活習慣の一部」なので、「一番良い睡眠時間は人それぞれ」ということになるかと思います。

(一般的にな生活から考えるとおおよその目安として7~8時間は必要ではないかと前回触れました)

 

睡眠というテーマはいろいろな角度から考えることができるので

今後の記事でも続けて書いていこうと思います。

例えばショートスリーパーになれると主張する団体や個人が発信する情報によれば、「眠気を感じることが睡眠不足であると一括りに捉えるべきではない」ということですが、確かに睡眠とは別に「眠気」を感じる場所や状況は日常のあらゆる場面で発生するので、その指摘は一理あると思います。

(と言ってもショートスリーパーそのものには疑問ですが)

 

やはり睡眠とは「身体を休ませる行為」であることに間違はないと私は考えています。

前回は人間の活動時間の観点からそれに触れましたが、生物としての身体活動という点から考えても、どうしても必要になってくるのが睡眠なのではないでしょうか。

 

睡眠とは見方を変えれば、身体に悪い行為でもあります。

昔から「そんなところで寝てると風邪ひくよ!」などと言われることがあるように、確かに睡眠中は筋肉の活動が無いことなどから体温が下がり、免疫力は低下します。

当然血圧も下がりますし、心拍数も下がります。ということは全身の血流が悪くなるということにもなります。

いわば睡眠とは仮死状態なんですね。

 

ドラマなどでよく(むしろコントの舞台設定の方が多い気がしますが)雪山で遭難し、「寝たら死ぬぞ!!」などと仲間内で励まし合うシーンがありますが、確かに寝るという行為は病気に掛かりやすくなる、または命を危険にさらす行為でもあります。

 

しかし、なぜそんな睡眠が必要なのかというと、起きて活動する(ONにする)分だけ休ませる(OFFにする)必要が出てくるからだと思います。

寝ることが身体に悪いというのは、前述した体温低下や心肺機能低下からくるいわゆるバイタル(生命維持機能)の低下ですが、

人が活動する、生きるという行為にはそれほど莫大なエネルギーとエネルギー代謝が必要になるということです。

 

病気から身を守る免疫はもちろん

身体に悪いものばかり食べ過ぎてメタボになったり、酒の飲みすぎで脂肪肝になったりといった不健康状態であっても人体は生命維持を続けますから、不健康な体だけど「生きていられる」わけです。

呼吸をする、血液を送るために肺と心臓を動かし続けなければなりません。

また、免疫に直結するのが体温であり、人の体温は35°~36°なわけですがその温度をキープし続けなくてはならないわけです。

 

体温で考えればわかりやすいですが、35°~36°というのは気温に置き換えれば真夏の猛暑または酷暑と言っていいくらいの温度です。

そのくらいの高温の暖房をガンガンにつけている状態が人間の体温であり、それによって免疫ほか生命維持活動がなされるわけで、それを基礎代謝と呼びます。

 

この状態を長時間続けることは「生命体としての人体」には酷な事であることは容易に想像がつきます。

人体はよく自動車に例えられますが、自動車も長時間走ってそのままエンジンをかけっぱなしにして置いたら劣化が進み、すぐに故障してしまいます。走った分だけ休ませる必要がありますね。

 

このように考えれば、莫大なエネルギーと労力を使う「生命維持」という行為に相当する分の休息を取らなければバランスが保てないことも推測できます。

 

体温も下がり、血圧も下がり、、、と命を危険にさらして仮死状態になる睡眠ですが、明日また生きるために必要な「身体の活動休止行為」と捉えれば、やはり健康のためには必要なものであるといえます。

 

シンプルに考える睡眠の必要性

新型コロナウイルスの影響が止まることを知らない状況です。

こんな状態になるなんて誰も想像しなかったでしょう。

 

「自粛要請が出てるけど、かかる時はかかるからしょうがない」などと外に遊びに出てきた繫華街で顔出しでインタビューに答える20代の女性もいるようですが、それならいざ感染しても一切の医療機関を受診せず、自分の力でどうにかしてほしいと思います。

 

新型コロナウイルスに限らず、風邪でもインフルエンザでも

対処は大きく分けて二つ、「予防するか、治療するか」ですね。

インフルエンザについては治療法がある程度確立されているので、罹ってしまっても何とかなることがイメージできますが、新型コロナウイルスは約8割の人には症状が出ないことがわかっていても深刻な状態になってしまう人もいて、残りの2割に該当してしまうかもという恐怖と、自分は大丈夫だろうという楽観の二つが入り混じっているのが現在の日本(主に東京)ではないかと思います。

 

さて、予防法としてみんなが群がっているのがマスクですが、実際は予防というよりも電車やそのほか、人が集まる場所でくしゃみや咳をしても誤解を招かないようにというイメージ作戦として利用しているように感じます。

 

根本的な予防はやはり免疫ということになり、その場合どうしても必要になるのが睡眠ではないかと思います。

なかには「寝なくても大丈夫」とか「短時間睡眠でも大丈夫」といった意見があり、実際に睡眠時間というものは個人差が大きいため

「どのくらいの時間を寝るのが良いのか」というのは統計的なデータ(〇時間寝る人たちは〇時間の人に比べて長生きだなど)で語られることばかりで、直接的な判断は誰もができていないのが現状です。

 

一般的に睡眠時間のみに着目すれば、7~8時間が良いとされていますが

科学的でもなくシンプルに考えればそのくらいの時間は必要だろうということは自然に推測できます。

というのも、一般的に人間が朝起きてから積極的に活動する日中の時間というのはおおよそ8時間くらいだからです。

個人差はありますが、早い人で朝5時、遅い人でも9時前後に目を覚まし、そこから体を活動モードにして仕事などハキハキと動ける状態になるまで1時間はかかるでしょう。当然、仕事の時間や日中の活動を終えて夜も何かする場合もありますが、どこかのタイミングで食事や昼寝などの休憩タイムは取るはずです。

つまり多くの人が最も活動的になるのは9時~15時、または10時~18時くらいになるはずです。

この時間は身体が起きていて、神経も敏感になり、脳が活発になります。

身体を動かすため筋肉も活動しますから、「その時間分の休み時間」をどこかで作らないとプラスマイナスゼロにすることができません。

人間が(多くの人)が最も活動的でいられる時間が7~8時間であり、それを超えると過度の疲労がたまります。そして「その動いた分」を帳消しにする「動かない分」を意図的に設けないと疲労が返済されないままになります。

睡眠負債などと最近は表現しますが、長時間労働に見合った休む時間として一定時間の寝る時間は必要になるということは自然に理解できます。

 

身体、または脳などを活動させた分だけの休む時間が必要で、それが7~8時間というものになるのだと思います。

冷静に、新型コロナウイルスについて、確認してみます。

2020年はオリンピックの年!

賛否両論あれど、開催されてしまえばそれなりに盛り上がるはずだし、

でも大会終了後の経済の落ち込みが不安、、、なんて考えてましたが

一気にそれどころじゃない雰囲気になってしまいました。

 

ここで新型コロナウイルスについてはっきりしていることをおさらいしてみたいと思います。

一つ一つ確認することで、対処法が見えてきたりもするからです。

 

 

新型コロナウイルスについてわかっていること

 

①治療方法が(2020年2月29日時点で)無い

新型コロナウイルスが恐れられている最大の要因は「治療方法が無いこと」または「対応する薬が現時点で無いこと」にあります。インフルエンザも怖いですがタミフルなどの薬や予防接種、ワクチンなども既にあります。新型コロナウイルスは「新型」ですので、新型の対抗策が開発されないと対応できないわけですね。

HIVの薬を使用してみたところ症状が改善した」という報告もありますが、あくまでも「試してみただけ」ですから意味の無い報道であると言わざるを得ません。

アビガンなど薬についてもそれが新型コロナウイルスに対して応用可能なものであるのかの研究が始まったばかりという段階です。

 

②肺炎

次に重要なのが「肺炎になる」ということです。

漠然とですが、罹患してしまうとほとんどに人が重篤症状に悩まされるようになり、場合によっては死の危険にさらされるような恐怖感を感じてしまいますが、それは偏ったイメージです。

直接的にガス交換を行っている肺に炎症が起こると、生命維持の基本である「呼吸」という行為に影響がでます。

体力がある青壮年であればまだしも、高齢者の場合は重症化して呼吸ができなくなり死に至るという可能性が生じてきます。実際に亡くなった方もおられますがその方々はやはり高齢の方、または糖尿病などの代謝系疾患を持っている方だそうです。

 

 

「特効薬が無く、罹患してしまうと非常に厄介な肺炎という症状がでてしまう」これが新型コロナウイルスの問題の8割ほどを占めていると個人的には考えています。

我々が新型コロナウイルスを恐れる理由のもっとも大きな部分は「死の恐怖」ですが、実際に罹患してしまった人にはどんな措置や治療行為が行われているのか、ということは全くと言っていいほど報道がなされません。

 

基本に治療法が無いわけですから、行われているのは「対処療法」

つまりウイルス感染によって発症する症状によって体力が無くならないようにその苦しみを和らげる行為がなされているわけです。

なんとも情けないですが、症状が落ち着き、回復してくるまで、おとなしく寝ているということです。

 

 

③感染経路は現在わかっている時点で3つ&騒ぎになっているのは「エアロゾル感染」であること

経路は飛沫感染接触感染、エアロゾル感染です。

飛沫感染:濃厚接触と表現されるものがこれ。既存感染者の咳やくしゃみのしぶきに触れることで感染するタイプ。

接触感染:ウイルスに汚染された物に触れる、環境に接することによる感染。

エアロゾル感染:これが一番複雑で、名前の印象から空気感染だと感じてしまいますが正確には違うようですね。エアロゾルとは「気体中に浮遊している粒子」だそうです。ますます空気感染と同じようなイメージしか湧いてきませんが、かなりはしょって要約すると、「間接的な飛沫感染」だと理解すればいいと思います。

ウイルスが含まれた細かなミストのようなものが漂っているところに一定時間滞在することで感染してしまう、ウイルスを吸ってしまうということですね。

感染拡大防止のため、政府は各学校に休校要請を出し、多くの人が密閉された空間に集まって同じ時間を共有する種類のイベントを中止することも民間へお願いしています。それによって音楽やスポーツイベント、展示会等のイベントや催し物のほとんどが中止になりました。

ですから、空間を密閉させないように窓を開けるなどして積極的に換気をすることがエアロゾル感染予防には有効なようです。

 

 

④マスクについての理解

そしてもはや異常事態といっていいほどの「マスク」についてです。

上記のエアロゾル感染というものを知ると、マスクは「ミストを吸い込まないためには有効」だと思ってしまいますが、マスクが最も効果を発揮するのは「既に病気になってしまった人が他の人へうつさないようにするため」です。

まだ罹患していない人が「ウイルスを吸い込まないように」と思ってマスクを着用する場合は、「口と鼻を完全にマスクで覆い隠して隙間が無いように密着させる」必要があります。その状態を作ることの方が難しいんですね。

仮に完璧マスクで口と鼻の粘膜を覆ったとしても、目(まぶたのうらなど)の粘膜がむき出しになっていてはそこにウイルスが触れてしまう危険性もあります。

ですから「予防」として有効な手段と呼べるのは、しっかりと睡眠をとって疲労をためないことや栄養素タップリの食事をすること、湯船に浸かることなど、とにかく自分の免疫力を高めることになります。

 

なんとも頼りないものですが、マスクをしていることに安心せず、手洗いうがい(あとできれば目洗いも)をして、空間を密閉させないようにすることといった原始的方法に頼るしかないのが現実です。

 

そしてその現実が現時点での最も有効な個人レベルでできる対応策です。

オリンピックの盛り上がりとその後の引き潮に注意したい2020年

2020年明けましておめでとうございます。

といっても、昨年末から今年は例年以上に「年末年始感」というものを感じない年末年始でした。私の周囲でも同様のことを実感される方が多かったですから、今まで以上の普通の一日としての元日を過ごしている人も多いのではと思います。

 

今年はいよいよ東京オリンピックがやってきます。

フィットネス業界人たちが言っていた言葉が果たして本当なのかがわかる年ですね。業界人たちは口をそろえて「オリンピックに向けてスポーツや運動への関心が高まり、フィットネスクラブの利用者も増えるだろう」ということを常々言っていました。(なんとも短絡的な発想ですね)

しかし、オリンピックに関する一連のゴタゴタもあってか、東京都どころか日本全体でオリンピックがやってくるワクワク感などを感じることが思いのほか少なく、2020年元旦である本日もその期待感は薄いものであるように感じます。

とは言え、サッカーや今年のラグビーのように世界大会が開催されるとなれば盛り上がることは確実ですが、それは「実際に大会が始まってから」です。

オリンピックも然りで、実際に開会式が行われて競技が行われるようになって初めて多くの人が目を向けだすようになるのではないかと思います。

 

加えて重要な要素が選手たちの活躍です。

 

特に南アフリカ大会の時のサッカーワールドカップでは、開催前はほとんどの日本国民が代表選手たちの活躍に期待していませんでしたが、予想に反して彼らが活躍すると、帰ってくる時には成田空港での見事な手のひら返しの大歓迎で迎えるということがありました。ラグビーワールドカップでも同様の現象といっていいような現象が起こりましたね。それまでラグビーなんてまともに見たこともなかった人が視線を向けるようになりました。

 

実際に大会が始まり、尚且つ選手たちが活躍をする

という2点が合わさることで初めてスポーツニーズというのか、運動への関心というものが高まるのではないかと思います。

「開催+活躍=フィットネス利用者数増加」ということですね。

選手たちの活躍に影響を受けた人(年齢を問わず)が何らかのスポーツをかじってみるようになり、それと共にトレーニング方法にも関心を持ってフィットネスを実践するようになる、というのがフィットネス業界の予想であり、願いでもあるようです。

 

しかし、熱するのも早ければ冷めるもの早いというのが日本人の特徴でもあります。

 

特にラグビーワールドカップでは顕著でしたが、日本チームの敗退が決まると食い入るように見入っていた人たちが一斉に大会から視線を外していく様が見られました。大会としてはこれからいよいよ準決勝から決勝へ、オールブラックスなど素人でも名前くらいうっすら聞いたことがあるチームや強豪国の試合が見られるというまさに一番おいしいところであるはずなのに、です。

 

同じことが今年のオリンピックでも起こると思われますし、終わった後の余韻の無さはきっと半端ではないものがあるでしょう。

 

このように考えれば「オリンピック特需」としてフィットネスに客数が増えるということはあっても非常に限定的で、一過性ですぐに飽きられてしまうものであり、そもそも特需と呼るような会員数アップなど起こらないんじゃないかとも思えます。

 

オリンピックがどうなるか

そこから派生して特需は起こるのか

特需がどの程度持続するのか

 

実際に目で見て確認してみたい2020年です。

ホスファチジルセリンを使用してみた個人的な感想

つい先日ですが、このブログの連動ツイッターにアップしたホスファチジルセリンというサプリメントが多くの方からいいねをいただく、いわゆる「バズる」という現象が起こりました(と言っても小規模ですが)。

理由は、私がそのサプリを知るきっかけとなったメルマガを発行されており、そして今や時の人になっている山本義徳さん(知らない方はお名前をネット検索すればすぐにわかります)が私のツイートを見つけてくださったことにあります。

 

プロテイン、BCAA、HMB NO系サプリ、脂肪燃焼系サプリなど本当にサプリメントの種類は多岐に渡りますが、実際に使ってみて効果があるのかどうか自分でもわからないというトレーナーは実は結構な数が要るのではないかと思います。

プロテインを大量に飲んでもなかなか筋肉が付いてこないものですし(裏サプリとして活用されているにはむしろアナボリックステロイドですし)、カルニチンを飲んで有酸素運動をしても別に脂肪がどんどん減っていくと感じていない人も多いでしょう。

 

マグネシウムやら、腸内環境調整系サプリやら、私もいろいろと試しましたが目に見えた変化を感じるサプリはほとんどないというのが実際のところでした。

 

そんな中、「ストレス対策に」と以前に山本さんのメルマガで紹介されていたホスファチジルセリンをなんとなく試してみたところ、これが自分の中では本当に「大当たり」といっていいほど効果を実感できました。

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こちらがそのホスファチジルセリン無添加無着色で国内製造のものを選びました。

元々は私のパーソナルトレーニングのお客様の一人からの相談で、「寝起きに自分の枕を見ると髪が怖くなるほど抜けていて薄毛になるのが心配」というお話を伺ったことが始まりです。

「髪はたんぱく質だからプロテインの摂取量を増やして・・・・」などという薄っぺらいアドバイスしかできない自分が情けなく、どうにかしたいという気持ちで山本義徳さんのメルマガで行われている質問コーナーへ上記の相談をしてみたところ幸運にも回答していただいたのです。

 

直接的に毛髪を生やすサプリは無いものの

抜け毛の原因となるストレスを緩和するサプリメント

ならば存在するということで、回答メールには

・御岳百草丸

・リローラ

ホスファチジルセリン

の3つが紹介されていました。

 

その内のホスファチジルセリンを何の気なしに試してみたところ、大当たりだったのです。

個人的に強く実感するのは「自律神経の疲れに対する効果」です。

疲れには肉体的な疲れと精神的な疲れがあります。

深刻な悩みとなると話は別ですが、自律神経の切り替え(緊張とリラックス)で神経伝達物質の行き渡りがスムーズに行われなくなると、身体は疲れていないくせに「あ~~~疲れた~~~」という気分になります。

レーニング指導中というのはしゃべりっぱなしですし、気を遣いっぱなしになります。トレーナーは人と接する仕事ですから、慣れ親しんだお客様とは仮に友達のような口調で会話するようなことはあっても結局はお客様ですから、仕事モードで接することになります。

 

そうしたことからくる神経疲労とも言えるような疲れが驚くほどに軽減され、頭がシャキッとしている感覚が一日の後半から夜になっても続いているというのがホスファチジルセリンを摂取した当日から私が強く感じる効果です。

ストレスが全く無くなるとか、強いストレスにも耐えられるということではないのですが、そんなことがあったとしても神経的にズーンと疲れを感じて頭が回らなくなる感覚が大幅に軽減されるように感じます(繰り返しますがゼロではありません)。

 

山本義徳さん曰く、まずは一日200㎎くらいを朝一に摂取するところから始めて、400㎎くらいまで増やしてみても良いのでは?

ということなのでその言葉の通りに摂取していますが、久しぶりに本当に人に進めたくなったサプリメントでした。

 

パッケージには1日2錠(120㎎)を推奨と記載されていますが、私は3~4錠摂取するようにしています。

 

ここまで記載したのは個人的な感想であり、プラセボ効果かも知れませんが試してみる価値は十分にあると思います。

意外と使える「包帯」

このブログの連動ツイッターにアップしたホスファチジルセリンが、山本義徳さんの影響力のお力もお借りし、大きな反響を生みました。

このサプリについて、実際に使ってみた私の感想はまた後日に詳しく書いていきます。

 

今回は「包帯」について考えてみましょう。

ご自宅の救急箱に1つくらいは包帯が入っているかと思いますが
実際にどう使っていいかわからず、
またどんな時に使っていいかもわからずに
そのまま箱に入れっぱなしになっている方が大半なのではないでしょうか?

実は包帯は「ぶつけた」「捻った」「原因がわからないけど関節が痛む」
といった身体に痛みがある時に積極的に利用するべきものなのです。

 

包帯を巻くとなると見た目にも大怪我をしているように見えるし
恥ずかしいものですから避けたくなる理由も理解できますが、
そういった部分を除いて考えれば、
「湿布」を貼るよりもずっと安全で効果的な怪我や痛みへの対処法が「包帯を巻く」という行為です。

 

包帯なんて仰々しい名前ですが、つまるところは「布」です。
変な薬品が塗られているわけではないし、
膝や肩に痛み対策で付けるサポーターよりもずっと安いし、うまく使い方を覚えれば本当に便利なんですね。

 

ポイントはやはり使い方ということになるでしょうか。湿布であれば痛いところに貼るだけでシンプルですが包帯となると「巻き方」が難しいと感じてしまいますよね。

当然、それなりの技術が必要なことは確かですが素人の人でも大丈夫です!

包帯の基本は「痛いところ覆うようにぐるぐる巻きにする」というものなので、エジプトのミイラのようなぐるぐる巻き構わないので痛いところに巻きつけることをすれば充分なんです。

 

骨折のような大怪我や包丁などで身体のどこかを切ってしまったというような時に患部を圧迫して関節を固定したり、血を止めたりするような使い方、いわゆる「圧迫」という行為が
多くの人の包帯に対するイメージだと思いますが、それは包帯の役割としては脇役に入ります。

 


教科書どおりの回答をするならば包帯の機能とは「固定」です。怪我をした部分、痛みを感じるところに巻きつけてその部分が動かないように安定させることですね。

 

それに間違いはないのですが、ちょっと考えてみてください。
包帯とは言いますがつまりは「布」です。

 

どれほどキツく身体に巻き付けても動かしたら緩んでくることは明白ですよね。


そして包帯はキツく巻いてはイケないものなのです。切ってしまった部分の「止血」ということなら理解ができますが
縛るように巻いてしまうと手足などの末端部分への血流が止まってしまい
ゲガの治りを遅らせるどころか合併症を引き起こす危険があるからです。
(※加圧トレーニングは血流を「制限する」のであって「止める」のではない)

 

考えれば考える程、包帯に直接的な固定力がないことがわかるかと思います。


では包帯が人体に与える影響と何なんでしょうか?


それは、「痛みの緩和」と「関節の機能改善」です!!


わかりやすく書くと

痛みを紛らわして早く取り除き、痛いところを動かしやすくする

ということなんです。

身体をどこかへぶつけたり、何かがぶつかったり
あるいは包丁で指をきってしまったりすると人はほぼ100%の確率
でその場所を手で抑えたり。全身でその部分を抱え込むような動作を取ります。
いわゆる「手当て」という行為ですね。

なぜそんな行動をとるか、というとそれが痛みの緩和になるからなんです。


身体に何かモノが触れていると感じるの感覚を「触覚」といい
痛みを感じるのを「痛覚」といいます。

痛いところを手で抑えるという行為は
痛覚を感じる部分に対して触覚の感覚を与え、
その痛みを紛らわそうとすることになるのです。

患部に包帯を巻くということは、痛いところに対して
「柔らかい布が触れている」という
気持ちよさ(肌触りの良さ)を感じるように触覚に働きかけて
痛覚を感じさせないようにするということになるんですね。

 

ただ布を巻くという行為が
なぜそういった効果をもたらすのかというと
人体が感じるあらゆる感覚にその秘密があります。

味や音やものの硬さ、形、あるいは何かが触れる、ぶつかるなど
人体はあらゆる物事に対する感覚を感じてそれに対して反応をします。
わかりやすい感覚は「痛み」です。

何かかがぶつかったり、あるいはぶつけたり
先の尖ったものが触れたり、刺さったりすると
「痛い!」と誰もが感じるものなのですが、
この「痛み」という感覚は我々が考える以上に遅れてやってくる感覚なのです。

人体に何がが触れるとまず「物が触れている」という感覚(触覚)が働きます。
その触れている感覚が強くなると「押されている」という圧覚(あっかく)に変わります。
さらにそれが強くなると身体へ害を及ぼす刺激だと身体は理解して
その刺激から逃れようとします。これが「痛み」で、痛覚(つうかく)と呼びます。

自分の指やペンをお腹や腕に押し付けていくとどこかで「痛い」という感覚に変わりますよね?
ほんの少しペン先が肌に触れた程度では「痛い」と感じることはなく
「ペン先が触れている感」を感じるはずです。
つまり人の体はまずはじめに「触覚」を感じ、それが強くなってくると「痛覚」として
後から痛みを感じるようになっているのです。

頭や腕、足などを強くどこかにぶつけると
人はその場所に自然と手を当てる動作をしますが、
これは痛みを感じる部分に「触覚」の感覚を与えて、遅れてやってくる痛覚を
感じる前にそれを紛らわせて早く痛みを忘れさせようとする行為なんです。

痛いところに包帯を巻く、とはまさにそんな「手当て」のように
痛みを取り去る行為なんですね。

 

痛いところがあったら、とりあえずそこに包帯を巻いてみると、へんな薬とか湿布薬を張るよりずっと痛みを和らげてくれることになる可能性大です。