2020年はオリンピックの年!
賛否両論あれど、開催されてしまえばそれなりに盛り上がるはずだし、
でも大会終了後の経済の落ち込みが不安、、、なんて考えてましたが
一気にそれどころじゃない雰囲気になってしまいました。
ここで新型コロナウイルスについてはっきりしていることをおさらいしてみたいと思います。
一つ一つ確認することで、対処法が見えてきたりもするからです。
新型コロナウイルスについてわかっていること
①治療方法が(2020年2月29日時点で)無い
新型コロナウイルスが恐れられている最大の要因は「治療方法が無いこと」または「対応する薬が現時点で無いこと」にあります。インフルエンザも怖いですがタミフルなどの薬や予防接種、ワクチンなども既にあります。新型コロナウイルスは「新型」ですので、新型の対抗策が開発されないと対応できないわけですね。
「HIVの薬を使用してみたところ症状が改善した」という報告もありますが、あくまでも「試してみただけ」ですから意味の無い報道であると言わざるを得ません。
アビガンなど薬についてもそれが新型コロナウイルスに対して応用可能なものであるのかの研究が始まったばかりという段階です。
②肺炎
次に重要なのが「肺炎になる」ということです。
漠然とですが、罹患してしまうとほとんどに人が重篤症状に悩まされるようになり、場合によっては死の危険にさらされるような恐怖感を感じてしまいますが、それは偏ったイメージです。
直接的にガス交換を行っている肺に炎症が起こると、生命維持の基本である「呼吸」という行為に影響がでます。
体力がある青壮年であればまだしも、高齢者の場合は重症化して呼吸ができなくなり死に至るという可能性が生じてきます。実際に亡くなった方もおられますがその方々はやはり高齢の方、または糖尿病などの代謝系疾患を持っている方だそうです。
「特効薬が無く、罹患してしまうと非常に厄介な肺炎という症状がでてしまう」これが新型コロナウイルスの問題の8割ほどを占めていると個人的には考えています。
我々が新型コロナウイルスを恐れる理由のもっとも大きな部分は「死の恐怖」ですが、実際に罹患してしまった人にはどんな措置や治療行為が行われているのか、ということは全くと言っていいほど報道がなされません。
基本に治療法が無いわけですから、行われているのは「対処療法」
つまりウイルス感染によって発症する症状によって体力が無くならないようにその苦しみを和らげる行為がなされているわけです。
なんとも情けないですが、症状が落ち着き、回復してくるまで、おとなしく寝ているということです。
③感染経路は現在わかっている時点で3つ&騒ぎになっているのは「エアロゾル感染」であること
飛沫感染:濃厚接触と表現されるものがこれ。既存感染者の咳やくしゃみのしぶきに触れることで感染するタイプ。
接触感染:ウイルスに汚染された物に触れる、環境に接することによる感染。
エアロゾル感染:これが一番複雑で、名前の印象から空気感染だと感じてしまいますが正確には違うようですね。エアロゾルとは「気体中に浮遊している粒子」だそうです。ますます空気感染と同じようなイメージしか湧いてきませんが、かなりはしょって要約すると、「間接的な飛沫感染」だと理解すればいいと思います。
ウイルスが含まれた細かなミストのようなものが漂っているところに一定時間滞在することで感染してしまう、ウイルスを吸ってしまうということですね。
感染拡大防止のため、政府は各学校に休校要請を出し、多くの人が密閉された空間に集まって同じ時間を共有する種類のイベントを中止することも民間へお願いしています。それによって音楽やスポーツイベント、展示会等のイベントや催し物のほとんどが中止になりました。
ですから、空間を密閉させないように窓を開けるなどして積極的に換気をすることがエアロゾル感染予防には有効なようです。
④マスクについての理解
そしてもはや異常事態といっていいほどの「マスク」についてです。
上記のエアロゾル感染というものを知ると、マスクは「ミストを吸い込まないためには有効」だと思ってしまいますが、マスクが最も効果を発揮するのは「既に病気になってしまった人が他の人へうつさないようにするため」です。
まだ罹患していない人が「ウイルスを吸い込まないように」と思ってマスクを着用する場合は、「口と鼻を完全にマスクで覆い隠して隙間が無いように密着させる」必要があります。その状態を作ることの方が難しいんですね。
仮に完璧マスクで口と鼻の粘膜を覆ったとしても、目(まぶたのうらなど)の粘膜がむき出しになっていてはそこにウイルスが触れてしまう危険性もあります。
ですから「予防」として有効な手段と呼べるのは、しっかりと睡眠をとって疲労をためないことや栄養素タップリの食事をすること、湯船に浸かることなど、とにかく自分の免疫力を高めることになります。
なんとも頼りないものですが、マスクをしていることに安心せず、手洗いうがい(あとできれば目洗いも)をして、空間を密閉させないようにすることといった原始的方法に頼るしかないのが現実です。
そしてその現実が現時点での最も有効な個人レベルでできる対応策です。