昨日の続きです。
サラダチキンに代表されるタンパク質食品がコンビニでも購入できるようになってきたのは良いことですが、ネックになってしまう「値段」について考えてみましょう。
このテーマ記事を書くにあたり、サークルkサンクスのサラダチキンを購入してみました。
やはり、たった2つで500円オーバーです。これは「高い」と言わざるを得ません。この金額+数十円でもっとたくさんの量が食べられるお店はたくさんあります。
便利なのにどうして値段が高くなってしまうのか、それはやはり
「それだけ製造に手間がかかるから」という理由につきます。
パン・おにぎり・麺などの「炭水化物食品」というのは原料となる穀類が一度に大量に生産することが可能で加工も比較的単純な作業です。さらに長期的な保存も可能です。
それと比較すると「タンパク質」といのは製造・加工・保存という3つがどうしても手間のかかることになってしまいます。
タンパク質食品の原料となる「タンパク質」とは、鶏・豚・牛・魚などの肉です。まず原料となるこれらの動物を飼育する必要があります。魚の場合は漁をするか養殖するかということになりますがやはりどちらも手間暇がかかります。漁の場合はそれを行う人の命も危険にさらされることになります。
餌に化学物質や成長剤を混ぜるというような方法で、飼育のスピードを上げるというやり方も考えられますが、いずれにせよ、動物をある一定の大きさに育てる必要があります。
そして、加工です。
「命の食べ方」という食肉になる牛や豚が機械的に殺されていくところを淡々と映しているドキュメンタリー映画がありましたが、「人が食べるために育てた生き物を殺す」という現実があって、我々はおいしくステーキやハンバーグと言った「タンパク質食品」を食べられるということ、そしてその惨酷な作業を行ってくれている人がいるということを常に頭に入れておかないといけません。
ネットからお借りした「比較的やさしめなつくり方の説明」は↓です。
我々が食べやすい状態になるように、タンパク質が加工されまでには大変な手間がかかっています。
そして保存です。
炭水化物(つまり穀類)というのは常温でもある程度、保存が可能です。お米などは米櫃に入れておけば部屋の隅に置いておくだけでもかなりの期間、食べられる状態が続きますが、タンパク質となると、常温保存は不可能です。冷蔵・冷凍という作業が必要になり、これまた非常に手間のかかる保存方法です。
この様に見直してくると、製造の手間、加工の手間、保存の手間、という3つの要素がタンパク質食品にはあることがわかります。
「手間」などと簡単に書いていますが、「多くの人の手」と、「普通にはやりたくない仕事」をしてもらっているという「大変なご迷惑」をお掛けしているということになります。
手軽にコンビニでも「鶏肉の塊」が買えるようになったものの、タンパク質食品は「生物を殺すこと」という方法で製造されますので、そこに対する迷惑料としの割高な値段設定になってしまうことは理解できるのです。