スポーツジムで働くトレーナーblog

フィットネスクラブでパーソナルトレーニングをしているトレーナーです。トレーニング関連の話、フィットネス業界の話、健康関連の情報・ニュースなどについて書いています。

体脂肪計は「計測」をしていない

フィットネスクラブのみならず、自宅にも体脂肪計があるという方は多いかと思います。

それに乗って計測をすると

体重と体脂肪率を教えてくれます。

 

実は、この手の器具は正確に言えば「体脂肪を測定している」わけではありません。

細かくなりますが解説していきます。

 

まず、体脂肪計は「なにをしているか」というと、乗っている人(あなた)の身体に

微弱な電気を流して、その「電気の通りやすさ」を測定しています。

実際の体脂肪の量を測っているのではないのです。

電気が通りやすい=脂肪の量が少ない

電気が通りにくい=脂肪の量が多い

と機械は判断して、「あなたの体脂肪率はこのくらいだと思いますよ」という数字を表示します。

靴下をはいたまま測定してみると電気がなかなか通らないので

体脂肪率40%!などと表示されることもあります。

 

もっと細かく言えば

電気の抵抗値(通りやすさ)がわかったら、体脂肪計はその中に入っている

たくさんの人のデータから、一番あなたに近い数字を「あなたの体脂肪率」として表示します。

ですから、体脂肪を計測する際に 身長、年齢、性別 を入力するのです。

 

よく考えてみてください。

体脂肪率とは読んで字のごとく、「あなたの身体にどのくらいの脂肪があるか」ということです。

身長がどれくらいかは関連がありますが、年齢と性別 は

「あなたの身体にどのくらいの脂肪があるか」ということと何も関連がないはずです。

 

身長、年齢、性別を入力するということはそれだけ色々な体脂肪率の人たちのデータ

が機械の中に入っており、電気抵抗値を見ることによって

その抵抗値に最も近いデータは何か をはじき出して表示するもの

体脂肪計なのです。

 

体脂肪計のメーカーの技術は非常に高いのでめちゃくちゃな数字が出てくるわけではないのですが、寸分の狂いもない数字ではなので、気を付けましょう。