トレーニング、運動を色々なものに例えて説明してきましたが、改めて考えてみるとフィットネスクラブというものの在り方そのものがおかしなものなのでは?という考えに至ります。
ほとんどのフィットネスクラブ・スポークラブで行われていることが
「トレーニングメニューの作成」と「あとは一人でやってみてください」という二つの工程によるサービスの提供です。(そのあとにはお気に入りスタッフとのおしゃべりというホスト・ホステス感覚のサービスも付きます)
これは明らかにおかしいです。
スポーツクラブがやっていることを、ゴルフスクールに置き換えたららこうです。
「クラブの持ち方はこうです。スイングの仕方はこうです。」
「素振りは〇〇回やってください。球は〇〇球打ってください。」
「今までのことをメニューとしてメモ書きしてお渡ししますので、あとは自分でやってみてください。」
こんなゴルフスクールあるでしょうか?ないですよね。
フィットネスクラブがやっていることを学習塾に置き換えたらこうです。
「教科書は10ページ×3セット読むといいですよ。」
「問題集は30分間でできるだけやるといいですよ。」
「〇〇出版社の参考書を読むと効果的ですよ。」
「はい。あなた用の勉強方法をまとめました。あとは自分でやってみてください。」
こんな学習塾、あるわけないです。
スポーツ、勉強、歌・音楽、その他習い事などさまざまありますが
そのどれもが「常に人に習い続けるもの」であるはずです。
「自分一人で練習する」のはいいとしてもその域に行けるのは、その習い事を年単位で続けている人ができることであるはずです。
昨日今日始めた人が「一人で練習します」といってやるのはいいですが、同時にそのスクールの先生に習うということをしていかずに、困った時だけ相談するだけでは上達することはまずありません。
運動、フィットネス、トレーニングも同様なはずです。
かんたんにメニュー作成をして、あとは一人で頑張って💛なんてどれほど無責任なことか、他のスクールと比較してみると一目瞭然です。
フィットネスクラブもせめて「初心者クラス」を作って、その時間はトレーナーのアドバイス通りに運動してもらうという形式をはじめは取るべきです。
そうすれば、その人がどこまでの運動が可能か、体力はどの程度かということがわかってきますのでその後、一人でできるか、まだまだかなどのアドバイスもできるようになります。
ゴルフスクール、テニススクールはまさにこのやり方をしていますよね。