スポーツジムで働くトレーナーblog

フィットネスクラブでパーソナルトレーニングをしているトレーナーです。トレーニング関連の話、フィットネス業界の話、健康関連の情報・ニュースなどについて書いています。

一日で一年分の筋肉がなくなる

ひざの痛み、身体の疲れやすさ、体力低下など様々な不調の理由として考えられることは筋力の低下、筋肉量の現象です。

 

フィットネス業界、トレーナー業界でよく知られている情報の一つに、健康な人でも一日中ベッドの上で横になっている、または家でゴロゴロしている(つまり立ち上がることをしていない)とそれだけで0.1%の筋肉量が減ってしまうというものがあります。

 

この0.1%を多いと考えるか、少ないと考えるかはその人次第なのですが、意図的に筋肉を増やそうという行為をしていない場合、1年で減ってしまう人の筋肉量だと言われています。

つまり、一日中寝ていると、1年分の筋肉を使ってしまうのです。

 

実は、私自身がそれに近い体験を、つい昨日経験しました。フィットネス業界というのは定期的に色々なセミナーを開催します。その際に会場となるのはフィットネスクラブ内のスタジオとなることがほとんどで、午前9時から午後8時までずっとそのスタジオで床にマットを敷いて話を聞いてきました。

 

そうすると、セミナーが終了直後から、脚が重くなったのが自覚できました。今日は自分でも少し脚の筋トレをやってみましたが、なんだかいつもより体が重く感じました。はっきりとした筋力低下まではしておらず、いつもの重さのバーベルを担げたのですが、改めて座りっぱなし、横になりっぱなしで一日を過ごすことが、あっという間に身体から筋肉を奪い去るのだと再確認しました。

 

現在の日本社会で「仕事」とつくものの多くは、座ってパソコンを一日中叩くというものがほとんどだと思います。それが5年、10年と続けば、気が付かない間に筋肉はどんどん減ってしまうでしょう。厄介のは減ってきても「筋力低下」「体力低下」を感じるまでには一般の人の場合時間がかかります。何かスポーツでもしていない限り、全力の力を出すことをしないので自覚する要素がないからです。

 

体力低下を感じる人は非常に多いと思いますが、そのほとんどは「筋力低下」からきています。