スポーツジムで働くトレーナーblog

フィットネスクラブでパーソナルトレーニングをしているトレーナーです。トレーニング関連の話、フィットネス業界の話、健康関連の情報・ニュースなどについて書いています。

資格を取ること=仕事が増える ではない

昨日はうっかりブログ更新を忘れてしまいました。

(帰宅が遅くなる場合には更新がない場合もあります)

 

ここ数日、職場のスタッフで学生アルバイトの人たちやパーソナルトレーナーとして活動をしたいという人たちと話す機会がありましたが、みんなが口をそろえて言うのは「資格を取ろうと思う」ということです。そしてその次に「何の資格がいいと思うか」ということを聞いてきます。

この質問に答えるのは本当に難しいのです。

 

フィットネス業界にはありとあらゆる資格があります。

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これはある団体が発行する資格の紹介パンフレットです。

一体いくつ作ってるんだと言いたくなるくらいの量です。

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中には「ダイハードトレーニングスペシャリスト」という何が何だかわからないものまであります。

一つの資格認定団体でさえこれだけの資格を作っているわけですから、その他の研究機関やトレーニング団体、民間企業が発行する資格などを全て挙げていくととんでもない量と種類の資格がこの世にはあふれているということになります。

 

資格というのは発行する側の立場に立てば、「半永久的にお金を稼ぎ続けることができる夢のような仕組み」なので、トレーナーの養成、育成という本来の目的を外れて金もうけのために多くの資格が発行されているのは事実です。

 

トレーナー業界、フィットネス業界に限ったことではなく他業種でも同じなのですが、「資格を取得する」と、なにか大きな武器を手に入れたような感覚になります。「ドラクエ」などのゲームで考えれば、攻撃力の高い武器を手に入れたとか、強力な呪文が使えるようになったとかというのと同様の感覚です。

それによって、その状態になれば(履歴書に資格名を書けば)より給料が良い仕事、より専門性の高い仕事にありつけるのではないかと考えてしまいますが、実際にそんなことはないのです。

(弁護士資格を取得しても仕事がない弁護士がたくさんいます)

 

アドバイスできるとすれば、できるだけたくさんの資格を見て、自分の目的・目指す姿に一番近い資格を取得するのがいいと思います。

その際に、資格の仕組みを徹底的に調べると良いでしょう。

そしてお金です。自分が考えている予算の範囲内で取得・維持できるものを選んでくださいと言いたいです。

 

資格を取得するために・・・・

 

その資格を発行する団体に入会する必要があるかないか

→当然入会金や年会費がかかります

 

資格取得後、その資格を維持するための行為が必要かどうか

→資格を取ればその後特に何も必要なし or 資格維持のためにその資格団体主催の勉強会(セミナー)に参加しなくてはならないかどうか

 

資格維持のためのセミナー受講が必須であれば・・・・

→セミナーは何回受けなければならないか、セミナーの参加費は全体的にいくらかかるか

 

すくなくともこの3点をよく調べて、自分にとって一番有効、一番有益だと思えるものを選ぶと良いでしょう。