非常に恥ずかしのですが、実は私はうつ病になってしまった経験があります。
フィットネスに関わる身でありながらそんなことになるとは思ってもみなかったのですが、その経験によって学んだことも多いのでそれについても少しずつ触れていきます。
うつに苦しんでいる方は非常に多いでしょうし、自分でもなってみて初めてその辛さというものがわかりました。
私の場合はあくまでも自己判断です。医者に「うつ」と診断をされたわけではありませんがどう考えれてもあれうつでした。
特徴的なのはうつになる瞬間です。
ある日突然、得体のしれない強烈な不安感が襲ってきました。
それは自分の人生がずっとこのまま変化しないでもうただ年を取って死んでしまうだけだ、という絶望感とも言えます。
そこについて詳しく掘り下げていくのは後日とします。
さて、そうなるとそんな不安感を払しょくするために色々なことを試すようになります。うつはセロトニンというホルモンの減少の影響があるなどと聞けば朝日を浴びてみたり、有酸素運動をしてみたり、筋トレをしたり、うつに利くという食べ物を色々試したり、あらゆることをやってみました。
しかし、私の場合ははっきり言ってそれらは「効果なし」でした。
病院へ行けばいいだろうと人から言われたりもしましたが、いわゆる向精神薬を継続的に使用することで現れる体への影響についてはさらっとですが勉強をしていたので医者にはいかない!(いっても意味がない)をそこだけは決めていました。
規則正しい生活をしても、エクササイズをしても、それらによって症状が緩和されることはありません。「うつ病」と検索をかけると「これが利く!」として様々な方法や食品がヒットしますが「すべて意味がない」というのが私の感想です。
運動や健康のアドバイスをする仕事なのにそんなことを言ってしまいますが・・・。
ネット検索でヒットする情報や病院が行う薬の処方というのはいわば「対症療法」です。症状を軽くしようとするだけなので、酒を飲んで酔ってその時だけやなことを忘れるとか、
適切な例ではないですが覚せい剤などの麻薬で多幸感を一時的に味わうことを何ら変わりはありません。
治すために必要なのは根本的な解決、つまりその人にとっての「状況変化」が起こることが必要です。
例えば職場に怖い上司がいるとか、どう考えても頭がおかしんじゃないかと思うような人がいる職場で仕事をしなくてはならないということが原因でうつを発症している人の場合、その職場が変わらないかぎりその人の精神も安定しません。
実際にはありえないのですが、いきなり自分だけが出世して周囲の奴らより偉い役職に就くとか、いやな上司が左遷されてどこかに行ってしまうとか、そういったことが起こればその人のうつ症状はあっという間に改善されます。
学校などでも同様でしょう。いじめられて苦しい思いをしながら学校に通っている人でも自分をいじめてくる奴らが全員インフルエンザにかかって学校を休んだとしたら、それだけでその日は強烈な安心感&ストレスフリー感を得られます。
うつ病にエクササイズは利きません(トレーナーが言うのも変ですけど)。
必要なのは根本的は状況変化です。
明日以降に続けます。