スポーツジムで働くトレーナーblog

フィットネスクラブでパーソナルトレーニングをしているトレーナーです。トレーニング関連の話、フィットネス業界の話、健康関連の情報・ニュースなどについて書いています。

低糖質ダルゴナコーヒーを作ってみた。

さて、いよいよ緊急事態宣言解除です。

フィットネスクラブはまだまだ休館ですが、出口が見えてきた感じですね!

 

 

今回はちょっとした間食にもなるダルゴナコーヒーを低糖質にこだわって作成してみました。

 

まず材料です。

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インスタントコーヒー 大さじ二杯

無調整豆乳 適量

パルスイート 小さじ一杯

(パルスイートの代わりにステビアラカントもいいと思います)

 

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コーヒー、パルスイートを入れたらそこへお湯を大さじ二杯分ほど入れて

 

 

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ホイップ!

とにかく高速で混ぜて混ぜて、ホイップします!

 

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このくらいしっかり泡が出来ればOKです。

 

後は

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豆乳をグラスに注ぎ

 

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コーヒーホイップを乗せるだけ!

 

 

完成です!

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後は混ぜながら味わうのみ!

 

この一杯で糖質は約3gほど。

MCTオイルを入れてケトジェニックコーヒーにしてもいいですね。

 

なぜ筋トレだけ”そんな風に考える”のだろうか

タレントの小島瑠璃子さんが「筋トレしている人」への自身の見解をインスタグラムライブで板野友美さんとの会話の中で発現したことが大きな話題となっているようです。

www.nikkansports.com

実際にそのライブ映像を見ながら解説している動画もあり、私もその映像を見たのですが「その話し方」がいかにもバカにしているようにしか受け止められないもので、これは世間の反感を買っても仕方がないなと感じました。

ただ、世間一般には小島さんを同じ意見を持つ人も多いことは確かです。

 

新聞記事に掲載されている小島さんの各発言について解説しながら私の思うところを書いていきます。

 

 

まずこちらですね。

「筋トレって、世界で一番意味わからない。努力の方向が、筋トレじゃなくて、筋肉がつく何かをやればいいと思う。ラグビーやってて筋肉がつく、とか、格闘技やってて筋肉がつく、っていう方が好き。

 

 「筋肉がつく何かをやればいい」ということですが、

その「何か」がどれほどあるのかということです。

確かに競輪などの自転車競技の選手やスピードスケートの選手、あるいは体操選手などの体を見ると「筋肉がつくスポーツをやっているからそうなる」とも見れますが、選手として競い合うレベルまでやり込んでいるから「筋肉がついた体」になっているのであって、一般人がちょろっとやってみただけで同じ体になるはずがありません。

こういった発言をしてしまうということは、「ちょっと何か運動すればすぐに筋肉がつくのだろう」という考えがあるからだと思いますが、筋トレしている人ほど、筋肉は簡単にはつかないことを知っています。

実際に例に挙げたラグビーと格闘技ですが、こちらはむしろ逆ですね。

ラグビーという競技、格闘技という競技は「競技をやっているから筋肉がつく」のではなく「筋肉をつけておく方が有利(というか身体を作っておかないと話にならない)」なので、むしろ選手はガンガン筋トレをしています

筋トレしてないラグビー選手、格闘家なんて「ゼロではない」というくらいの数しかいないでしょう。

 

 

次にこちらですね。

男たるもの、見せるための筋肉じゃなくて使える筋肉を持っとけよって思う。だって、何かあったときに人の役に立つ筋肉の方が良くない? どうすんの、見かけだけのムキムキ」

小島さんは「見かけだけの筋肉には筋力が無い」と思っていることが考えられます。「見かけはムキムキであっても、大地震などで家屋が倒壊した時に瓦礫などをどかして救助の手伝いができる筋力が備わってない」ということなんでしょうが、それはただ小島さんが知らないだけですね。

見かけがムキムキな人は実際に力持ちです。

筋トレ実践者の間では著名な安治川正人さんのツイッターから引用させていただきますが、ご覧いただければ一目瞭然です。

 交通事故で車の下敷きになってしまってもこれだったら大丈夫ですね。

まさに何かあったときに人の役に立つ筋肉 です。

 

 

男たるもの、見せるための筋肉じゃなくて使える筋肉を持っとけよって思う

についてですが、「筋肉に使えるも使えないもないこと」はフィットネスやスポーツトレーナー、アスリートの世界でも改めて言うほどがないほどの常識になっています

 

こちらのまとめ記事が非常に参考になりますので引用させていただきます。

earnest.fit

 

ちなみに「使える筋肉使えない筋肉」という本は過去に出版されており、今回の小島さんの発言のせいか、Amazonで現在品切れになっています。

www.amazon.co.jp

 

 

 

とまあ

、揚げ足取りのように解説をしましたが個人的に私が取り上げたいのはやはりこの部分ですね。

筋トレって、世界で一番意味わからない。努力の方向が、筋トレじゃなくて、筋肉がつく何かをやればいいと思う。

申し訳ないですが、なぜ筋トレに関してはこんな発想になってしまうのか?理解が出来ませんね。

 

この発言の「筋トレ」を「勉強」に置き換えてみるとどうなるでしょうか?

「勉強って、世界で一番意味がわからない。努力の方向が、勉強じゃなくて、勉強になる何かをやればいいと思う」となります。

そりゃあ全国の勉強している学生は怒りますよね。

今回の小島さんの発言に反感を覚えたトレーニーたちはまさにそんな心境になったのだろうと思います。

 

勉強になる何かをやるのではなくて、勉強しているほうが良い成績が取れるし、受験にも合格しやすくなる、本を読んでも得るものが多くなるし、計算もできるようになれば仕事もできるようになる、就職でも勉強している人の方が明らかに選択肢が多くなって人生の可能性が広がる、から勉強するんですね。

 

筋トレも同じです。

筋トレになる何かをやるのではなくて、筋トレしているほうが体力がつくし健康になる、スポーツ系の趣味を年齢を重ねても続けられるし、身体が引き締まっていれば水着やその他いろいろなファッションも楽しめるようになる。つまり人生の可能性や楽しみが広がるんですね。

 

 

筋トレしている人へ向けて、小島さんの発言と同種類のものに「何を目指してるの?」というものがあります。

これも本当に疑問ですね。なぜ筋トレだけその発想になるのか?

そう思う方は、ジョギングしている人やゴルフをしている人、テニスや水泳をしている人にも訊いてみてください。

 

「何を目指してるんですか?」と。

 

別にプロ選手を目指しているわけでもないし、ジョギングもゴルフもテニスも水泳も極めたところでどうなるわけでもないですよね?

それでもそれをやっているというのはそこに何か面白さややりがいというものを感じて、それで続けているわけです。

 

筋トレも、同じなんですけどね。

 

小島さんの発言に戻ります。

筋トレって筋トレしてる人にとって聖域なんだってことがわかったよ ごめんよ

これなどまさに「筋トレ」をその他のものと別にみている気持ちの表れですね。

ゴルフってゴルフしてる人にとっては聖域です。

テニスだって、マラソンだって、それをしている人にとっては聖域です。

というか、何か変なものを見るような目でテニスやゴルフしている人を見ればみんな怒りますよね。「聖域」という言い方からも見下している感がまざまざと感じられます。

 

 

最後に・・・

「でもただの男性のタイプの話だからね、筋トレしてる人の人間性や本質の根っこから否定しているんじゃないんだよぉ。ムキムキが個人的にタイプじゃないだけなんだよぉ」

「だよぉ」だそうです・・・・。

この言い方が全てを表してますね・・・・。

 

砂糖なし、小麦粉なし、ベーキングパウダーなしのバナナパンケーキを作ってみた。

ブンブン♬ハローYouTube!!

でお馴染みの人気YouTuberだけでなく、

もはやYouTube全体で当たり前のコンテンツになっている「やってみた」ですが、今回はワタシもそれを"やってみました"。

 

Twitterで流れてきたバナナパンケーキの作り方が余りにも簡単そうで、非常に健康的で太る要素もほとんどないのでコレはイイ!と思いました。

 

では、工程をご紹介します!

 

用意するものは卵とバナナ。

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それだけです!本当にそれだけ!

Twitterで見たネット記事では

卵2個 バナナ1本 でしたが買ってあったバナナが小さかったので今回は2本にしてみました。

 

まずバナナを細かく切ります。

とにかく細かく!

そしてすりつぶします。

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記事ではボウルを使ってましたが、バナナの切り方が大きめになってしまったようなのですり鉢とすりこぎ棒を使いました。 

 

そして卵🥚を二つ入れて混ぜます!

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簡単でしたね♬

ここまでただ切って混ぜるだけですから。

 

あとはフライパンに油を引いてそこに垂らして焼くだけ。もちろんオリーブオイルを使いました。

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ポイントは焼き加減ですね。

焦がさないように火を一旦止めたりして、様子を見てひっくり返します。

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ちょっと焦げ付いたかも😅

 

後は混ぜた分で作れるだけ焼いて、重ねて完成です!!

 

もう少し明るい色が出るように焼き方は要練習ですね。

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卵2つですからタンパク質も10gは摂れるでしょう。何よりも砂糖不用、小麦粉も使わない、その割にバナナだからそれなりに甘いんですね。

 

朝食にもイイかも知れませんし、ケトジェニックダイエットをしてる人なら"食べてもいいオヤツ"になります。

 

ランナー、ジョガーが増えたので改めて有酸素運動について確認してみます。

フィットネスクラブの他、運動施設の休業や閉鎖に伴い

明らかにランニング(ジョギング)をしている人が増えましたね。

 

むしろ増えすぎというくらいで、あの山中伸弥教授もランニング中にもフェイスガードやマスクの着用をする方が良いなどという注意喚起をしているほどです。

 

フィットネス業界と言えばここ数年は圧倒的な筋トレブーム、ボディメイクブームでしたが、ここに来てランニングにフィットネス市場が大きくシフトしています。

まあ、もともと日本人はマラソンが好きですけど。

 

ここで改めて走る、泳ぐ、歩く、などの有酸素運動についておさらいしてみます。

 

 

有酸素運動とは・・・・

主要三大エネルギー代謝の内の有酸素系代謝でエネルギー産生と消費を行う運動。

 

代謝経路1 リン酸系:クレアチンリン酸をクレアチンキナーゼで分解してATPを作る。

 

代謝経路2 解糖系:筋中のグリコーゲン、または血中のグルコースをピルビン酸まで分解(変質と呼ぶべき?)する過程でATPを産生する。このATP産生作業の流れでピルビン酸は最終的に乳酸になる。筋トレして「利いたー!」とか「パンプした感」が出るのはこの乳酸によるものが主。

乳酸が溜まったこと(血中乳酸濃度の上昇)が脳へのシグナルになり、成長ホルモンが分泌される←これが加圧トレーニングの肝の部分!つまり加圧トレーニングとは乳酸を溜めさせる「行為」だということ。

解糖系代謝が行われるのは、ミトコンドリアの中のクエン酸回路 なので「クエン酸を飲むと疲れにくい」とか「疲労回復になる」という謳い文句でサプリが販売されている(最近はあまり目立たなくなったが「カラダ燃える」とかがそれ)

 

代謝経路3 有酸素系代謝※ココ:1と2以外の代謝経路。体内の糖質、脂質、たんぱく質のすべてを分解することでATPを作る。1・2と違ってこの場合は分解に「酸素」が必要なので「有酸素系」と呼ばれる(1と2は「無酸素系代謝」)。また、同じく1・2と違って代謝経路(エネルギーの元)に脂肪”も”使われるため、この部分が強調され「有酸素運動は脂肪燃焼に効果的!」と言われている。酸素を使ってエネルギーを作るというのは「物が燃えること=物質が酸素と結合して熱を生むこと」に非常に良く似ているため、「脂肪燃焼」と呼ばれるようになった。(この語源は製薬会社各社がかつてアミノ酸配合スポーツドリンクを積極的に広告した時に打ち出した言葉だと個人的には思う。「燃焼系♪燃焼系♪「アミノ式」♪のCM by 仲間由紀恵 だったはず」)

 

一般的に1と2は強度が高い運動=キツイ運動として見られ、それに比べて有酸素は「低強度」と見られる(単純に代謝経路から考えるとそれで正しいけど、スロトレなど選択肢はあるし、レジスタンストレーニングをきちんと理解すれば「筋トレ≠キツイ」だとわかる←伝えるべきはここか?)

低強度=誰でもできるということで、「運動」の代名詞として日本人の多くが実践しているのがウォーキング(万歩計を付けて一日一万歩くようにしている)、ジョギング、スイミング(水中ウォーキング)。フィットネスクラブではスタジオプログラムが大人気(「グループパワー」とか「ボディパンプ」と筋トレプログラムも有酸素ですからね)、トレッドミルも利用順で時にはケンカが起こるほどみんな大好き。

最近では「自分の汗まみれの姿が隣の人から見えにくくて良い」ということで暗い部屋の中での有酸素運動(ボクシングやサイクルが主)も人気。

 

ATP産生のために「たんぱく質の分解」も行われるため、筋肉が減ってしまう要因にもなることからボディビル、ボディメイク系のトレーニーは有酸素運動に積極的ではない。減量の時に「取り入れる」程度。

 

世間の一般的な「有酸素運動」のイメージ=「健康に良い&ダイエットになる運動」

 

 

では、より専門的に有酸素運動を見てみるとどうか?

有酸素運動=「心臓血管系の機能向上が見込まれる運動」

有酸素運動=「心臓血管のトレーニング」

有酸素運動=「持久力が向上するもの」

などというのがより正確な表現ではないか?

 

有酸素運動が人体に与える影響(パフォーマンス)として明確にデータが出ているもの

・最大酸素摂取量の増加(VO2max)

  →1分間に消費できる酸素の最大量 多いほど「息が上がらない」ということになる。

・AT(無酸素性作業閾値)の上昇

  →運動を続けるうちにだんだんと強度が強くなる感覚が出てきて、呼吸も辛くなってくるポイント=AT がレベルアップしてより高い位置になること。

酸素の摂取が追いつかず、解糖系代謝を使うようになってしまう運動の境目がより遠くなる。

簡単に書けばこちらも「すぐにバテないようになる」とか「スタミナがつく」ということ。

ATとほとんど同義語でLT(乳酸性作業閾値)とVT(換気性作業閾値)がある。

 

上記の2点から派生する結果として人体に起こる変化は・・・・

・肺での酸素交換(ガス交換)能力の向上:そりゃそーですよね

・心拍出量(一回拍出量)の増加=安静時心拍数の低下:つまり「心臓が強くなる」ということで平常時の血圧が下がる。平常時心拍数も下がる。

※体脂肪が消費される量が増加するなどとは専門書ではあまり書かれていない!!

※書かれているもののあるけどオマケ効果というくらいものでしかない

 

何をどう考えても「バテない体になる」または「疲れにくくなる」ものが有酸素運動

 

アスリートは積極的に走り込みなどをしているのはスタミナをつけるため、アスリートが行っている競技の練習がきちんとバテずに、集中して行える基礎体力作りとして有酸素運動は行っている。

筋肉が減ってしまうとは言え、実際はそうでもないことも頻繁にある。

 

 

有酸素運動によって中性脂肪や血糖値の異常、血中コレステロールのバランス不均衡や糖尿病、あるいは動脈硬化などの内科的疾患?血液系の異常が解消されるのはなぜか?

これについてのメカニズムに関する記述が専門書には少なく、統計的なデータが主。(「有酸素運動を定期的に行ったグループは、そうでないグループに比べて血液関連の各数値が改善しました」みたいなやつですね)

 

 

個人的な推測

有酸素運動によって、全身の血流が促進される。

・入浴や部分的温熱などの他動的なものとは違い、意図的な筋活動と関節運動が行われるため促進さえる度合いがより大きい(水泳などは全身の関節がフル稼働)。

・それによって肝臓への血液還流量(門脈循環と言っていいかも?)が増加する。

・解毒や異物除去、血液中のあらゆる物質のバランス調整を行ういわば浄水器のろ過機のようなものが肝臓なので、ろ過機に何度も血液が通されることで、血液がキレイになってゆく。

・それによって血液系の正常化が促され、「健康な状態となる」

ではないだろうか。

 

以上です。

睡眠で「疲労」は回復するのか?

睡眠について、引き続き考えていきます。

 

このブログを書くにあたって、「睡眠の常識はウソだらけ」という本を参考にしており、そこでは「いかに我々が持っている睡眠というもののイメージが間違っているか」「根拠のないところから勝手に植え付けられた幻想であるか」といったことが書かれており、その上で「睡眠はコントロールできるものである」として

短い時間でも大丈夫なもの=睡眠 だとしているようです。

(私もショートスリーパーにはなってみたいものですが、今のところどうやってもできないままです)

 

ここ数回、睡眠についての私の考えをまとめていますが、やはり睡眠は必要なものであり、どうしても7~8時間はかかってしまうものではないかという意見に変わりありません。

 

この本の中では「睡眠に疲労回復効果があるなら、多くの人が肩こりと腰痛に悩んでいるのは不思議だ」と指摘しています。

この点に関しては確かにその通りなおかしな点であるといえますが、肩こりと腰痛は「疲労」というよりも「不調」と表現すべきだと思います。

 

つまり、

「睡眠は肩こりや腰痛などの整形外科的な体の不調や痛みを直接的に回復させるものではない」ということです。

この場合、必要なのは血流を促すことです。

患部やその周辺に血流が十分にあることで、痛みの元となる物質が流れ、栄養素が送り込まれることによって痛みが緩和していきます。

ストレッチやエクササイズ、あるいは鍼灸、マッサージなどの医療行為はすべて、血流を促す行為であると考えられます。

 

睡眠時には血流はむしろ制限されますから、寝ることは痛み改善の条件から遠ざかることになります。むしろ関節痛などは「寝ている時にひどく痛む」ということもあるくらいです。

「睡眠時には成長ホルモンが出る」というものよく聞く話で、そのホルモンが傷んだ組織を修復するということもまた睡眠の話が出る時によく聞かれますが、「ホルモンは血液によって全身に運ばれるもの」ですから、寝ている時に分泌されたとしても、それが痛いところに十分届いているかは疑わしいものです。

もっと言えば、寝ている時に成長ホルモンがきちんと出ているかは専門の研究機関で調べてもらわないとわかりませんし、そもそも成長ホルモンは「子供が大人になっていく過程で積極的に出る物質」ですから、大人になってからそれが出ていたとしても、その効果を実感することができるかは不明です。

 

このように振り返ると、睡眠は「痛みを直接的に回復させるもの」ではないと考えられます。

 

 

しかし、一般的な疲労または疲労感を回復させる効果はあるのではないかと考えられます。それは睡眠について書いた何回か前の記事で触れたように、

日中の活動で身体を活発的にした分の、帳尻合わせとして身体の代謝をさげること

というものになります。「動かした分、休ませないとダメ」ということですね。

 

寝ることとは、基礎代謝を下げ、体温を下げ、血流量を下げ、血圧を下げ、と一見すると人体にとっては危険な状態になることのように見えますが、

「人体の生命維持に必要な最低限の代謝、最低限のエネルギー消費まで活動レベルを落とすこと」という見方もできます。

 

一旦そこまで活動レベルを下げることで、身体のあらゆる機能を使わなくて済む状態になり、それが「回復」に相当する体の状態を作るのではないでしょうか。

 

「睡眠の常識はウソだらけ」では、

「風邪などの体調不良から体が復調するのは寝るか寝ないかではなく、時間経過によるものだ」と主張していますが、風邪を引いた状態で通常通りの生活をするよりも、安静にしている、さらにしっかりと眠るほうが治りは早いのではないかとも思います。

(個人的な体験からの話になってしまいますが)

風邪を引いたけど、寝ないでずっと起きているほうが良いとはどうしても思えません。

 

上記のように

生命維持以外の余計なことをさせないこと=睡眠

と考えれば、

寝ること=生命維持に人体が集中できる状態 であるとも言い換えることができます。

 

睡眠とは「身体活動や消化吸収など、余計なことをしないで生命維持に集中できる」ということ。

そしてそれが風邪等のウイルスと戦う「免疫力」をもたらすのではないでしょうか?

著名人、芸能人に求められることは発症前の行動を事細かに公開すること

睡眠というテーマを続けようかと思いましたが、

ここでいったん一連のウイルス感染報道について感じることを書いておきます。

 

ウイルスそのものについて、または症状について

あるいは感染防止のための国や都県の施策、

休業補償としての支援金について、または個人でできる予防策など

様々な観点がありますが、一般市民の一人として最も気になるのは「予防策として何をすべきか」ということになるかと思います。

 

日々報道されるのは、今日の感染者数であったり、今の段階では報道されても正直どうでもよい諸外国の様子、あるいは「三密を避けるように」と言われているにも関わらず、営業しているお店に殺到する人々の様子ばかりですので、「肝心の情報」になかなか辿り着けません。

この場合の「肝心な情報」とはずばり「感染経路」です。

例え正確ではなくても、「おそらくあの瞬間に感染したのではなかろうか」と思われるポイントがあればそれは大いに参考になるはずです。

 

今朝のTBS情報番組「グッとラック!」では、珍しくその点について少し触れていました。

現在、ウイルスに感染し入院中の30代男性への取材だったのですが、その男性はマスクに加えてゴーグルまでしてガードし、手洗いうがいも入念に行っていたそうです。(実際の放送ではその方のマスク&ゴーグル着用自撮り写真まで画面に映りました)

にもかかわらずなぜ感染してしまったのか?

疑わしいのは、実はこの男性は副業でマッサージ師をしており、1対1で人ときわめて近距離で接する機会が多かったということ、そしてその時に限ってマスクを着用していなかったということです。

「なんでそこだけそうするの?」と思わず突っ込みたくもなりますね。

 

ここから推察できることは、やはり国や都県が言うように人と人との接触が感染源になっている可能性が高いということです。

そう考えれば外出時にマスクをつけることへ意識を高く持つ以上に、複数人が集まる室内、または近い距離で人と接する時こそマスクをしっかり着用すべきではないかという考えが成り立ちます。

 

我々は何となく「屋外の空気中に漂っているウイルスを吸い込まないようするため」にマスクをつける感覚がありますが、むしろ室内に入る時にこそマスクをするべきかも知れません。

大げさではなく、家族にうつさないためには「自宅でマスク」も検討するべきでしょう。

 

 

志村けんさんがウイルスの影響で亡くなられたことをきっかけにするように、東京都はいわゆる「夜のお店」の業界へ向けての休業またはそういった類のお店に行かないようにとという忠告を都民へ発しました。

公にはなっていませんが、やはり「近い距離で接する」という状況が発生するということなんでしょう。そこだけやけに限定的でしたからね。

 

その他、多くの芸能人や著名人たちが自身のウイルス感染を報告していますが、そのほとんどが感染経路についての明言を避けているのも気になることころです。

一昨日は元プロ野球選手の片岡篤氏が感染を公に発表し、動画で見るからに苦しそうにしている様子と共に「みなさんも気を付けて」という趣旨の言葉を発していましたが、大変申し訳ありませんがそれだけでは不十分に感じました。

「ウイルス感染の症状が出る前に片岡氏はどんな行動をしていたか」

「その行動の中のどの部分で感染したことが疑われるのか」

という2点について触れず、「皆さんとにかく気を付けて」では注意喚起ではなくただ恐怖を煽っているだけです。

 

報道ステーション富川悠太アナウンサーも同様です。

感染が判明してから数日後の同番組で「富川さんの感染前後の詳細」がフリップで説明されていましたが、「発熱を自覚したのはこの日」や「それでも一度は熱が下がったので番組出演を続けた」といった事実は報じられたものの、やはり「感染したと思われる場所や瞬間」については全く触れられることはありませんでした。

 

石田純一さんも感染を報告しましたが彼の場合は

不要不急の外出を避ける要請が出ている最中に飛行機に乗って沖縄へ行ったこと

そしてご自身が経営されているというお店の店長?(従業員?)とお店の休業に関する話し合いをしたことなどを報告しています。

そして今日のスポーツ紙が報じるところでは、それに加えてゴルフ(複数人でのラウンド)までやっていたことを告白したそうです。

タレントとしての世間からの印象や所属組織からの信頼を大きく損なうことになってしまったわけですが、正直に、そして比較的詳細に事の経緯を話してくれていることは我々にとって非常に有益な情報になります。

 

石田さんの行動から参考になる部分は

・直接対面しなくても

通話やビデオ通話で済むことはそれを使ったほうが良いこと。

・ゴルフなどオープンエアーの状態であっても、人と人(感染していないことが明確な家族を除き)が長い時間近くにいることはリスクである

といったことになるでしょう。

 

その他、多くの著名人や芸能人たちが感染を報告しており、今後もその数は増えていくことになると予想されます。

 

この段階で言えることは

仮に彼らが国や都県からの要請に完璧に従い、

人との接触を極力避けて、外出は食品の買い出し等の

最低限なものに止めていたにも関わらず「感染してしまった」ということであるなら、確実にそうした趣旨の発言をしているだろうということです。

 

「私は入念にガードを固めていましたが感染してしまいました。近所のスーパーに行くくらいの外出しかしていないのにです。そのくらいしか思い当る節がありません。だから皆さんも気をつけください」ということならば理解できるのですが、

多くの有名人たちはそういったことは言わず、ただ感染を報告するのみです。

 

ということは、勝手な想像で失礼ながら

「やめてください、控えてください」と要請が出ている場所へ行った、行動をした、または「三密」になる要素を作ったと推測してしまいます。

そしてその背景にある心理は「まあ自分は大丈夫だろう」という油断があったのだろうとも考えられるのです。

 

影響力を持つ芸能人、著名人の皆さんは仮に感染してしまった場合、非常に言いにくいのでしょうけれど、「どこで何をしていたのか」を我々に教えて欲しいと思います。それが感染拡大防止に役立つ情報となるからです。

シンプルに考える睡眠の必要性② 睡眠は生命維持のための「休止」?

今回も「睡眠の必要性」について考えてみます。

結論から言えば、健康のためには必要なこと だと私は考えています。

 

前回も少し触れましたが睡眠はまさに「その人の生活習慣の一部」なので、「一番良い睡眠時間は人それぞれ」ということになるかと思います。

(一般的にな生活から考えるとおおよその目安として7~8時間は必要ではないかと前回触れました)

 

睡眠というテーマはいろいろな角度から考えることができるので

今後の記事でも続けて書いていこうと思います。

例えばショートスリーパーになれると主張する団体や個人が発信する情報によれば、「眠気を感じることが睡眠不足であると一括りに捉えるべきではない」ということですが、確かに睡眠とは別に「眠気」を感じる場所や状況は日常のあらゆる場面で発生するので、その指摘は一理あると思います。

(と言ってもショートスリーパーそのものには疑問ですが)

 

やはり睡眠とは「身体を休ませる行為」であることに間違はないと私は考えています。

前回は人間の活動時間の観点からそれに触れましたが、生物としての身体活動という点から考えても、どうしても必要になってくるのが睡眠なのではないでしょうか。

 

睡眠とは見方を変えれば、身体に悪い行為でもあります。

昔から「そんなところで寝てると風邪ひくよ!」などと言われることがあるように、確かに睡眠中は筋肉の活動が無いことなどから体温が下がり、免疫力は低下します。

当然血圧も下がりますし、心拍数も下がります。ということは全身の血流が悪くなるということにもなります。

いわば睡眠とは仮死状態なんですね。

 

ドラマなどでよく(むしろコントの舞台設定の方が多い気がしますが)雪山で遭難し、「寝たら死ぬぞ!!」などと仲間内で励まし合うシーンがありますが、確かに寝るという行為は病気に掛かりやすくなる、または命を危険にさらす行為でもあります。

 

しかし、なぜそんな睡眠が必要なのかというと、起きて活動する(ONにする)分だけ休ませる(OFFにする)必要が出てくるからだと思います。

寝ることが身体に悪いというのは、前述した体温低下や心肺機能低下からくるいわゆるバイタル(生命維持機能)の低下ですが、

人が活動する、生きるという行為にはそれほど莫大なエネルギーとエネルギー代謝が必要になるということです。

 

病気から身を守る免疫はもちろん

身体に悪いものばかり食べ過ぎてメタボになったり、酒の飲みすぎで脂肪肝になったりといった不健康状態であっても人体は生命維持を続けますから、不健康な体だけど「生きていられる」わけです。

呼吸をする、血液を送るために肺と心臓を動かし続けなければなりません。

また、免疫に直結するのが体温であり、人の体温は35°~36°なわけですがその温度をキープし続けなくてはならないわけです。

 

体温で考えればわかりやすいですが、35°~36°というのは気温に置き換えれば真夏の猛暑または酷暑と言っていいくらいの温度です。

そのくらいの高温の暖房をガンガンにつけている状態が人間の体温であり、それによって免疫ほか生命維持活動がなされるわけで、それを基礎代謝と呼びます。

 

この状態を長時間続けることは「生命体としての人体」には酷な事であることは容易に想像がつきます。

人体はよく自動車に例えられますが、自動車も長時間走ってそのままエンジンをかけっぱなしにして置いたら劣化が進み、すぐに故障してしまいます。走った分だけ休ませる必要がありますね。

 

このように考えれば、莫大なエネルギーと労力を使う「生命維持」という行為に相当する分の休息を取らなければバランスが保てないことも推測できます。

 

体温も下がり、血圧も下がり、、、と命を危険にさらして仮死状態になる睡眠ですが、明日また生きるために必要な「身体の活動休止行為」と捉えれば、やはり健康のためには必要なものであるといえます。