姿勢の話を続けます。というのもフィットネス業界はとにかく姿勢の悪さの指摘が大好きだからです。(フィットネス業界に限りませんが)
「あなたには悪霊が付いていますよ。」
「あなたの頑張りが認められないのはそのせいです。」
「だからこのブレスレットを身に着けるといいですよ。」
「29,800円(税込み)です。」と同じ要領で
「あなたは姿勢が悪いですね。」
「首が凝って、肩が凝って、腰が痛いのはそのせいです。」
「ですから私のパーソナルトレーニングを受けるといいですよ。」
or
「私のレッスンに参加するといいですよ」
「1回1時間6,480円(税込み)です。」と姿勢の悪さに付け込んで巧みに自分のトレーニングを売ろうとするトレーナー、クラブ社員が多いですね。
ちゃんとしたまともなトレーニング指導をするなら問題はないのですが、こういうやり方をしてくる人でちゃんとしたトレーニングを教えられる人はほぼゼロです。
(そもそも自分でトレーニングをしていない人ほどこういうことを言う)
さて、姿勢についてよく耳にすることが、「姿勢の悪さからくる腰痛」です。
や
による
ですね。
そしてこの腰痛予防、改善のために何をするのがいいかというと
「腹筋を鍛えること」が良いとされています。
この様なトレーニングですね。イメージできる人も多いと思います。
さて、ここまでの流れをじっくり見ていくと、これが腰痛改善になるのか?と思えてくるのです。
まず、腰痛の原因は姿勢の悪さ でしたね。
でなく
でした。
ここからくる腰痛を治すための腹筋運動を、見方を変えてみると・・・・・
あれ?
この姿勢は、背中を丸めた猫背の姿勢ですよね。腰痛、肩こりの原因の悪い姿勢です。
「悪い姿勢からくる腰痛を改善するため」に
「腹筋運動で背中を丸めるトレーニング」をしたら
「腰痛の改善になる」んでしょうか?普通に考えれば
「姿勢の悪さをさらに悪化させる行為」だから「やめとこう」となるはずです。
この絵を縦に見ればそっくりそのまま「腹筋運動のやり方の説明図」になります。
ですから、腰痛改善には腹筋強化!なんていうトレーナーや整体師がいたらこのことを質問してみましょう。
そこであなたを納得させる説明ができる人なら信頼してもいいと思います。
腰痛改善には腹筋強化!で思考停止してしまうと、いいカモにされる危険性がありますので気を付けましょう。