スポーツジムで働くトレーナーblog

フィットネスクラブでパーソナルトレーニングをしているトレーナーです。トレーニング関連の話、フィットネス業界の話、健康関連の情報・ニュースなどについて書いています。

トレーニングを”勉強”として考える

人体の構造や、筋肉などについて少し勉強していて知識のある人も増えてきました。雑誌のターザンなどでもかなり細かい話を記事にしていたりするのでその影響もあるかと思います。

「私は梨状筋(りじょうきん)が弱いみたいで

          それを鍛えたいのだけれどどうすればいい?」

「両足を閉じる力は内転筋でしょ?だからあのマシンで鍛えてるの!」

こういった会話や、質問をスタッフ相手にされる方もいますが、こういった方に多いのが、「そもそもちゃんとしたトレーニングができていない」ということです。

 

梨状筋が弱いのはその通りだとしても、そもそも下半身の筋力自体が弱かったら話になりませんし、内転筋を鍛えるマシンをひたすら使い続けていても刺激はマンネリしますから、どこかでまた別のやり方をしていく必要があります。

 

勉強に例えて考えてみるとわかりやすいのですが、

「私は梨状筋(りじょうきん)が弱いみたいで

          それを鍛えたいのだけれどどうすればいい?」というのは

「私は国語の成績が他教科よりも低いみたいですが、

          国語の成績アップのためにどうすればいい?」となります。

そうなると、まず確認したいことがありますよね?

・「あなたはちゃんと毎日学校(塾)に通っていますね?」

・「授業中はちゃんと先生の話を聞いて勉強していますね?」

・「教科書だけ読んでわかった気にならないで、問題集をやったり、参考書を読んだりしていますね?」

すべて「はい」なら今度は「あなたの具体的な勉強のやり方」を見せてください。

この段階で初めて、「あなたの国語の成績が悪い理由」が見えてきます。

そうなれば

「どうやら、あなたは国語の古文で点数が取れていないみたいですね。」

「まずは古文で使われる物語のあらすじを押さえておくといいです。」

源氏物語ならマンガでも読めるのでまずはそれでストーリーを覚えましょう。」

というように、よ~うやく「何をすればいいの?」に対する「源氏物語のマンガでストーリーを把握しておく」という具体的なアドバイスができるんです。

 

この勉強のたとえ話を「ジムでのトレーニング」に置き換えて考えてみればいいのですが、「何をしたらいい?」と聞いてくる人は「毎日学校に来ていない状態」つまり「時間があるときだけジムに来ている状態」です。

そもそも論として、この時点でダメ。まずは定期的に学校・ジムに来ましょう。

 

「私はこのマシンをやってます!」という人は高確率で自己流です。

先生の授業をちゃんと聞くように、ちゃんとトレーナーに使い方を習いましょう。

同じ教科書をひたすら読み返しても、刺激はマンネリします。

同じマシンをひたすらやるのも同じですよ。

ある程度の学力(筋力)がついて来たら自分の学力(筋力)に合った問題集や参考書(他のやり方・鍛え方)をしていかないと学力(筋力)は伸びていきません。

 

そもそも論です。