マックスむらいというユーチューバ―の動画再生回数が減っているという面白い記事を見つけ、読んでみるとそれがフィットネスクラブの業界でもよく当てはまっていることなので興味深く読みふけってしまいました。
詳しくはこちらを読んでみてください。マックスむらいという人についてはネット検索で色々と出てきます。
記事を読んでみるとわかりますが、ポイントとなっているのは「マックスむらい本人がコンテンツを持っていなかった」という点です。厳しく言えば「何でもないただの人」だということですね。
自分に何か特技できるモノ、他者に提供できる価値のようなものを持っておらず、行っていたのは「自分以外のものの価値の紹介」をyoutubeで行っていたようです。例えば珍しい商品の紹介とか、人気ゲームの実況プレイなど、自分自身ではなく「注目を集めそうなモノゴト」に頼っていたわけですから、そのモノゴトに対して視聴者が興味を示さなくなったり、飽きられてしまってはそこで終わりです。
この一連の流れは、フィットネスクラブで行われている運動プログラム・トレーニングプログラムと本当によく似て言います。フィットネスクラブというのは言ってみればマックスむらいなのです。クラブ自体・施設自体に中身がないので、集団レッスン(プログラム)を作っては売り、作っては売り、を繰り返しています。
エアロビクスに代表されるいわゆる「スタジオの中で集団で音楽に合わせて行う運動プログラム」というのは本当にたくさんあります。
インストラクターでもこの「新しいレッスン」や「人気プログラム」に乗っかる形で集客をしようとするいわば”むらいタイプ”のイントラと、その人の本人に実力があり、それによってファンを獲得している”非むらいタイプ”の人がいます。
”むらいタイプ”の人はとにかく色々なプログラムをやり続け、新しいプログラムに飛びつき続けることを繰り返しています。ヨガが流行ればヨガのクラスをやり、格闘技系プログラムが新開発されればその認定をすぐに受けに行きます。
Aクラブでは青竹踏みのクラスをやり、Bクラブではエアロビクスをやり、Cクラブではズンバというダンスエクササイズをやり、といった具合に活動するイントラさんは本当にたくさんいます。
これに対して”非むらいタイプ”の人はそれほど大きくやることが変わりません。クラブの移動はあってもヨガならヨガ、エアロならエアロというように自分の得意とするプログラムをやっています。
”むらいタイプ”がダメで”非むらいタイプ”が良いというのは考えが浅いです。どんな型式のレッスン・プログラムでもしっかりやりこんで良いものを人様にお出ししようという気持ちなのか、「これをやれば集客が増える」「今はこれが流行ってるから自分もやろう」という気持ちでいるのか、が問題です。
この点から考えるもっともマックスむらいに近い、いわば”完全むらいタイプ”のインストラクターもいます。それについては明日に続けます。