1週間ほどブログ更新を休んでいましたが、再開します。
このブログで以前にも何度も触れていますが、トレーニングやフィットネスというものが上手くいくかいかないか、という分かれ目は「方法論で考えるかどうか」ということにつきます。
ブログ休止中の1週間の間だけでもかなり多くのフィットネス利用者のみなさんから、クラブ内でのアドバイスを求められることがありましたが、質問の仕方だけで、もうその人の運動・トレーニングというものが効果的かそうではないかがなんとなくですがわかるようになってきました。
それが「もっと〇〇した方がよいか?」という質問です。この質問をされる方というのは高確率で、運動の効果を得るために最も重要なことである「継続」というものができません。
つまり、トレーニングが上手くいかない、運動しても効果を得られない可能性が非常に低いと言えます。
実際に合ったケースで説明します。
クロストレーナーというマシンがあります。
このような器具なのですが、その使い方をご案内した際に、
「もっと早く動く方がいいですか?」
「かかとを浮かせた方がいいですか?浮かせない方がいいですか?」
などというような「より効果が得られるのはどちらですか?」という趣旨の質問が止まらない人がいました。
そしてこういう質問をされる方は非常に多いです。
この「もっと〇〇した方がよいか?」という質問が出るということは、フィットネスや運動というものを「方法」として考えている証拠なのです。
まるでたくさんある薬の中から、自分に合った薬を見つけ出し、
一回に何錠飲めばいいのか?
1日に何回飲めばいいのか?
食後がいいのか?それとも食前か?(つまり飲むタイミングはいつが良いのか?)
毎日飲み続ける方がいいのか?それとも1日おきがいいのか?
ということを一つ一つ明確にしていこうというような感覚に近いのです。
運動やフィットネスをそういった薬のように
「何錠・何回・どのタイミングで」やるのが良いのか?と考えることがそもそも間違いなのです。
テニスで考えてみましょう。
テニスが上手くなるためにどうすればいいのか?ということを考えてコーチに以下のような質問をしてみてください。
・素振りは何回やるのがいいですか?
・球は何球打つのがいいですか?
・ラリーは何回やればいいですか?
・1回の練習時間はどれくらいがいいですか?
・毎日続けてやった方がいいですか?それとも1日おきがいいですか?
などなど・・・・・・・。
こんな質問をして行けばコーチはきっと呆れてしまうでしょう。
何回、何分、何球やるのか「1番良いか?」なんて誰にもわからないからです。
あえて言うなら「あなたが納得するまで・・・・」
・素振りをやり続けてください
・球を打ち続けてください
・ラリーを続けてください
・毎日毎日練習してください
などという答えになります。
まず、色々考えずにスタッフが案内する通りにマシンを使ってみましょう。
明日につづけます。