スポーツジムで働くトレーナーblog

フィットネスクラブでパーソナルトレーニングをしているトレーナーです。トレーニング関連の話、フィットネス業界の話、健康関連の情報・ニュースなどについて書いています。

圧迫骨折という言葉の意味

今日は12月16日、ちょうど月の折り返しです。

今年もあと15日です。早いですね。(SMAP解散まであと15日でもありますね)

 

昨日に続いてもう一つ、言葉の印象から

間違った認識をしてしまいがちな言葉に「圧迫骨折」という言葉があります。

 

もう7~8年前のことですが、私がパーソナルトレーナー派遣会社に登録をしてトレーナー活動していたころのことです。その会社の代表者から各トレーナーへメールで連絡が回ってきました。

色々な事務的な連絡の後に

「〇〇クラブではトレーニング指導中の事故が報告されています。わが社のトレーナーの事故ではないのですが、胸骨の圧迫骨折です。」

という一文がありました。注意喚起を促す一文です。

当時はまだ私も知識がなかったため、「圧迫骨折」という言葉を聞くと

指圧などのようにトレーナーがお客様の背中を強く押しすぎたために胸の骨が折れてしまったのだろうと思いました。

代表者(当時の年齢で40歳は過ぎています)も同様の考え方をしていたと思います。

もっと言えばフィットネスクラブのパーソナルトレーナーがマッサージをすることは明確に違法ですから、メールではその件について触れるべきだったと思います。

 

さて、圧迫骨折とは簡単に言うと「骨が縦につぶれること」を意味します。主に起きるのは高齢者で、腰椎という背骨のした方の骨がつぶれるというものです。

 

背骨(脊柱)というのはにブロック型の骨が積み木のように積み重なっているわけですが、その一つが縦につぶれることが圧迫骨折です。

マリオに出てくる「クリボー」という敵を踏んづけると、ぺちゃっと潰れますが、そのイメージが近いです。

 

では、「胸骨の圧迫骨折」というのはどうなるのでしょう?

まず胸骨とはどこにあるのでしょうか?

それは身体の真正面です。

 

 

圧迫骨折ですから、この部分が「縦につぶれる」わけです。わかりますか?

縦につぶれるんです。

 

想像するだけで恐ろしいですが、人が真上からべしゃっと潰されるというシーンを思い浮かべてください。

そんな状況にならないと「胸骨の圧迫骨折」なんて起こり得ないのです。

つまりもしそんなことが起きたら大参事!

フィットネスクラブで起きるとすると、とにかくめちゃくちゃ重い重量のバーベルを担いでスクワットをしようとしたらそのまま潰れてしまった、ということを意味します。骨折どころか死亡事故です。

 

言葉の意味を知らない、調べようとしない、わかったつもりになって話す、ということは実は恐ろしいことなんですね。