ここ最近は(と言ってもほぼ月1ペースになってますが)パーソナルトレーナーの現状や今後についての考えを書くことが多いですが、それだけ目に見えてフィットネス人口が増えてきている、というかファッション感覚で筋トレをする人が増えてきていると感じます。
それはそれで良いことなのは確かです。
同機はなんであれ、筋トレは健康には欠かせない要素ですし、身体を鍛えておくことになんのデメリットもありません。広い視点で見れば、膨張し続ける医療費の削減にもつながります。
しかし、なんとも複雑な心境になるのは、筋トレや運動が「落ちぶれたタレントの再浮上手段」になっていたり、「知名度がないモデルたちの宣伝ツール」になっていることです。
武田〇治という俳優さんは今やすっかり筋肉タレントになっているようですが、完全にロングブレスの美木〇介と同じようなものです。
その他にもインスタグラムでフィットネス関係の言葉で検索を掛ければ、誰だこの人?というほどあまり名前は知られていないけど、非常に綺麗な容姿をしている女性モデルさんたちが「筋トレセクシー写真」を連日挙げてくれていて、フィットネスモデルとして活躍しているようです。
筋トレが都合のよい食い扶持になっているんですね。
そしてこの構図は有名、無名問わず個人だけにとどまりません。
今やあらゆる企業が「ヘルスケア事業」としてフィットネスへ参入してきています。有名なところではコンビニのファミリーマートが24時間型のフィットネスジムを始めていますね。
「当初は5年後をめどに300てんぽをめざす」と代表はいっていたそうですが、その割にはファミマジムを実際に目にすることは「ゼロではない」程度です。
その他、あらゆる業界からフィットネスへの参入の動きがありますが、それらはまさに「落ちぶれたタレント」や「イマイチ売れないモデル」と同様に、元手がかからずに営業ができるからという理由でフィットネスを始めているに過ぎないと言えます。
フィットネス以上に儲かるものがあればすぐにそちらに鞍替えしてしまうでしょうし、何かまた新しいスポーツや、自己表現の手段が流行りだすと、盛んにフィットネスボディを売りにしているタレントたちも一気に手のひらを返していくことになるだろうと考えています。