フィットネスクラブでトレーニングをしている人から身体の仕組みや、トレーニング方法などについて細かく訊かれることがあります。
勉強をしていることがアドバイスできることはうれしいことですので、現場にいるトレーナー達はそういったお話が大好きです。
ですが、答えに困ってしまうのが「解説」をしてくれる人です。
例えばスクワットという、しゃがんで立ってを繰り返す運動がありますが
実際にそれをやりながら
「こうやってしゃがんだ時のここが痛いんだ」
「立つ瞬間のこの時に違和感がある」
というようなお話しをされる方のことですね。
ダイエットで言えば
「これこれこういうことがあって、どうしても我慢できないで食べちゃったの💛」
どちらも回答するのに本当に困ります。
スクワットの例で言えば
「だからこそ脚を鍛えましょう」
「できる範囲でやりましょう」
などという答えになりますし、ダイエットの例で言えば
「そこを食べないで!」や「上手く工夫しましょう」という回答になります。
例に挙げた会話は質問になっているようで、実は「解説」になっています。
状況報告といってもいいかもしれません。
大切なのは、「行動」。実際に何かを「やる」ということです。
スポーツや社会情勢などでも「解説者による解説」というのは何かを生み出す行為ではないはずです。解説はすでに現役を退いた人か、分析好きな人がやることです。
運動の場合も同じで、自分の身体の状況を解説しても何にもなりません。
この「解説」というのは実は厄介で、一度自分のことを「解説」してしまうと「解説癖」というのが高確率でつきやすくなります。
単にものぐさで運動をしない、ジムに来ないというだけのことを
「月曜日に〇〇〇があって」「火曜日に✖✖で忙しくて」・・・・・
というように自分の生活を解説するようになります。(言い訳とも言えますね)
「そうですか。それはそれとしてジムに来て動きましょう!」としか言えません。
食事についても同様です。ダイエットをしたくてジムに通っているなら
「水曜日に急に友達と会うことになってケーキ食べっちゃたの」という状況解説をしても(されても)、「そこを、食べないようにしましょう」としか言えません。
解説は、あなたの身体を、何も・少しも、変えてくれません。
行動が変えてくれます。