やるか・やらないか、これしかない などと書くとなんだか安っぽい自己啓発本の内容や、ネットの記事で出回ってくる感動記事のような印象になってしまいますが、トレーニング、特に筋力トレーニングというものは常に「やるか・やらないか」の選択をその場その場で繰り返していくということにつきます。
何度もこのブログで
「具体的な方法を求めることは間違い」
「自分のカラダの状況解説をしても無意味」
ということを指摘していますが、その理由はトレーニングというものが「やるか、やらないか」の二択だからなのです。
今の重さで10回はできるんですが、もっと重い方がいいですか?
→できるならやりましょう!やりますか?やめときますか?
自宅にバランスボールがあるんだけど、なかなか使わないんだよね
→ではフィットネスクラブに来た時に使いましょう。使わなくても問題ありませんがどちらになさいますか?
スクワット動作中に膝に痛みがでるんだけど・・・
→そうですか。ではやめておきますか?それとも痛みが出ない範囲でやりますか?
昔は腕立て伏せ50回はできたんだけど、今はキツイね。
→そうですか。それではやめておきますか?できる回数までやりますか?
私って血管が弱いらしくてね、運動すると良くミミズ状に内出血が出るのよ。医者が言ってたんだけど、あなたは血管が弱いんですって・・・・
→そうですか。運動はやめておきますか?やりますか?
こんな感じです。色々考えを巡らせたり、あれやこれやと口を動かすことは否定はしないのですが、結局そこからトレーニングをやるか・やらないか、のどちらかを提案することしかフィットネストレーナーにはできないのです。
トレーニングを行うことで
・明らかにケガをする
・あとから身体に痛みが出るということが予想される
・身体の状態、痛みなどが悪化する恐れがある
などというケース以外は、「できる範囲でやるもの」がトレーニング、いわゆる「筋トレ」です。
例えトレーニングを長年実践する熟練者でも、身体を作り込んだボディビルダーでも、「やる・やらない」の二択をジム内では繰り返しています。
この点は初心者と全く変わりません。
100㎏のベンチプレスができる人でも、
「今日は110㎏にしてみるか?やめとくか?」
といったことを自分自身の目標とそれに対する身体の状態とを照らし合わせ、自分の身体と相談しながらトレーニングを進めていきます。
フィットネスクラブに 行くか、行かないか という選択も大事です。
それが出来てないと始まりませんので注意してください。