身体の不調に関する質問で、前回書いた「回答に困る解説」と同じものが今日のブログタイトルのような質問です。
「ただ座っていたら膝が痛くなった。なんでかねぇ?何もしてないのに・・・。」
「何もしていないのに昨日から肩が痛むようになったんだよ。なんでかねぇ?」
などというように、「何もしていなのに体に不調が出てくる」ということに対して
多くの方が「納得いかない!」といような表情をされます。
「何もしてないのになぜ(膝・腰・肩など)が痛くなるんだ?」という疑問を持つ人の気持ちというのは「何も悪いことしてないのになんで悪くなるんだ?」という感覚に似ています。厳密に言えば、何かしら関節などが痛くなる原因があって、それがいきなり痛み出すということなんですがそれを調べるには身体の中の状態を透かせて見なくてないけません。レントゲン、MRI、超音波検査など手間がかかりますが調べてもらうことができます。
ですが
こういった方々に覚えておいてほしい基本的な人体に関する考え方があります。
それは
・「何もしないことは良いことではない」
・「人体は常に何かしている」
という2点です。
まず「何もしないことは良いことではない」についてです。
始めに”人間も動物”として考えます。犬猫などのペットから、大きな野生動物まで、どんな種類でも構いませんのでイメージしてください。今回は”ペットとしての動物”とします。
その動物を「何もしないでそのままにしておいた」ら、その動物は
「ずっと健康、ずっと元気なまま」でいるでしょうか?そんなわけないですよね。
意図的に栄養素を摂取する、体を動かしたり、寝たりということをさせるなど”色々なことをさせない”と、病気になったり、不健康な状態になったりします。
獣医さんに「うちの犬が病気になりました。何もしてないのに。」と言っても
「何もしないでほっといたら病気になるじゃないですか!ちゃんと世話をしてあげてください!」と怒られるだけでしょう。
人(人体)も同様です。
まず「栄養バランスの良い食事をしていますか?」
次に「普段から関節を十分に動かしていますか?」(運動していますか?)
という2つに「はい」と言えるかがまずポイントです。
たとえ話が多くなりますが、電化製品や車、バイクなども”適度に使う”ということなら長持ちしますが「何もしないでずっと放置しておく」と
「なにもしてないハズなのに」電源が入らない、エンジンがかからない、スイッチが入らないといった現象が起こります。「何もしてないのに」ですよ。
こう考えれば多くの人がうなずけるのではないでしょうか。
鉄も「何もしない」でいたらすぐに錆びてきます。
肉も野菜も魚も「何もしない」でいたら腐ってきます。(その他どんな食品でも同じ)
人の身体だって同じです。
意図的に”鮮度を保とうとさせないと”傷みます。傷み=痛みです。
”傷んだ身体”は「痛み」ます。
だから「何もしていないあなたの関節」は「痛む」んです。
明日この続きとして「人体は常に何かしている」について書きます。