フィットネス業界人同士の勉強会で面白い場面を見て、改めて考えさせられました。その勉強会主催者の人が参加者の女性にある質問をしました。
「〇〇さん。あなたは痩せようと思ったらまず何をしようと思いますか?」
という質問です。
それに対して質問された女性は
「エステに行こうと思います」と回答しました。
主催者はこの答えをいわば見抜いていたようでこの後、世の中の女性が「ダイエット」「脂肪を減らすこと」を考えた時に真っ先に思いつくのは「エステ」であって、「ジムやフィットネスクラブで運動しよう」と思う人は少数であるという事実について話を進めていきました。
「痩せようと思ったらエステに行こう」なのです。
フィットネス業界で働く女性ですら、その発想なのですから、いかに人間というものが「汗をかいて辛くて面倒な思いをすること」をやりたがらず、「楽で手軽で簡単なもの」を選んでしまうのかがわかります。
仮にその「楽で手軽で簡単なもの」がどれほどのインチキなものであったとしても、「汗かいて苦しんで手に入る本物の結果」よりも、そちらをみんなが求めてしまいます。
苦痛を伴う本物よりも、楽で簡単な偽物 に多くの人が価値を見出しているのです。
ですからブラック企業と呼ばれるまでの過酷な労働環境だったことが明らかになった「たか〇友梨」が巨額の利益を出しているというもの納得です。
この会社の代表者は半ばテレビタレントのようにメディアに露出していますが、その姿を見るとその代表者自身がとてつもなく太っていてブスなおばさんだということがわかります。まるで「わが社のやっていることは痩身効果はありません」と、社長自身が全力でアピールしてるようなものです。しかし、
それでも「楽して痩せたい」という気持ちには勝てないということなのか、あまり深く考えないだけなのか、多くの人はこの人の経営するエステサロンに行ってしまいます。
この事実からフィットネス業界の方向性を考えると、「夏までに痩せる!」といったようなダイエット・ボディメイクのための施設という売り方を改める方がよいかもしれません。または、エステとの違いを明確にして
「楽して痩せたい人はどうぞエステでベッドに寝転んでてください」
「フィットネスクラブはそんな甘ったれた考えを持っていない、まともなあなたのための施設です!」というように売り出していけば、共感してもらえる人達に気持ちが届くのでは?と考えてしまった今日でした。