「何をしたらいんですか?」
「何回くらいやるのがいいんですか?」
「何分くらいやるのがいいんですか?」
「どの順番でやるのがいいんですか?」
こういった質問をフィットネスクラブで働く現場のスタッフは非常によくされます。
もちろんある程度具体的な方法や基準というものがトレーニングや運動には存在するので我々スタッフはその基準や方法をお伝えしますが、こういったことを伝える人は実はフィットネスクラブにすぐに来なくなる確率が高いのです。
どうしてなのかというと上記のような質問をする方は「薬」としてのトレーニングを求めているからなのです。
病院や薬局で
「私はこういったことで困っているのですが・・・・」
「何の薬を飲めばいいですか?」
「何粒飲めばいいですか?」
「どのタイミングで飲むのがいいですか?」
という質問をしているのと同じです。
ご存知のとおり「薬」というのは対症療法です。「症状を緩和させるもの」であって
根本的に体調を回復させるものではありません。
フィットネスクラブでスタッフが提供しているものは一時的に辛さを緩和させる「薬」ではなく、
「根本的に身体を変えて健康な状態を作り上げようとするため」の
「運動習慣を作るための場」です。
習慣ということは「生涯にわたって定期的に継続する」
または少なくとも「数週間から数ヶ月継続する」必要があります。
「薬」感覚でトレーニングを捉えてしまうと、
「風邪で熱が辛くてどうしようもないときに風邪薬を飲めばいいや」というのと同様に
「本当にカラダが動かなくなってヤバくなったらここに来ればいいや」という発想になります。
そして一番重要な「継続」「運動習慣」ができません。
我々はこういった意識を変えていきたいと考えています。