「足がつるんだけど・・・」という声をよく耳にします。
寝ていると急に足の指がつる。
ふくらはぎが何かの拍子につる。
など、足のつり(”攣り”と書きます)でお悩みだという方に共通しているのは、やはり「運動習慣の欠如」です。
正確に言えば、足の指先まで使うような下半身の運動を行っていない となります。
そもそも「攣る」とはどういうことかというと、「自分が出せる最大の筋力が勝手に出てしまうこと」です。全力で力を込めてバーベルやダンベルなどの重りを持ち上げた時と同じ現象が起こってしまっているのです。
このブログで以前にも書きましたがこれこそまさに「自分で自分の身体をコントロールできていない状態」だということです。
筋力というものを考えた時に、単純に強い方が良いに決まっています。大きな力を出すことができれば身体の関節への負担は減ります。
スポーツや日常生活でも役に立ちます。ですが、それと同時に必要な能力(と言っていいかわかりませんが)が「必要な時に必要なだけの力(筋力)が出せること」です。NSCAというトレーナー協会の学会のような場であるトレーナーが言った言葉がこれなのですが、これは本当にうまい表現です。
わかりやすく、ボクシングというスポーツで考えてみましょう。
相手をOKするためには、それにふさわしい力で相手を殴る必要があります。
「ただただ相手の顔に拳が当たればいい」というだけの力では足りないということですね。これが素人にボクシングを教える時に、試合で相手をOKさせる力で殴ったら大変なことになります。
足・足の指が攣るというのはまさにこのようなことです。
ほんの少しだけ足の指を動かすほどでいいのに、全力で足の指を曲げようとしてしまうこと。ゆっくり歩いて前進するほどの力が出せればいいのに全力ダッシュする時の力の入れ方になってしまうこと。
こういったことが 攣る ということなのです。
ですから対処法は簡単です。自分で意識して足・足の指を動かすようにしておけばいいのです。やらない人が大半ですが・・・。