スポーツジムで働くトレーナーblog

フィットネスクラブでパーソナルトレーニングをしているトレーナーです。トレーニング関連の話、フィットネス業界の話、健康関連の情報・ニュースなどについて書いています。

氷嚢って意外と不便?

気がつけば1ヶ月以上の未更新でした😅

大変反省しています、、、、。


これまで何回か痛いところを冷やすということなら湿布を貼るよりも患部にクリームを刷り込んだ方が熱を冷ます効果があることをお話ししました。


しかし、直接的に冷やすという行為をした方が効果的な場合もあります。
丸一日外を歩き回っていたとか、
ずっと立ちっぱなしだったという日は
負担が掛かっていたふくらはぎや膝を冷やす方がいいと言えます。


効果的なアイシングの方法として
氷嚢(氷嚢)をお持ちだという方も多いかと思います。

 

この氷嚢について改めて考えてみましょう。


薬局やスポーツ用品店でも
テーピングなどといった商品と同じ売り場に氷嚢が置かれていますね。


確かに氷嚢は良い器具なのですが、実際に使ってみるとその使用法が難しいと感じることも多いです。


例えば中に入れる氷ですね。
冷凍庫に水を入れたプラスチックケースを入れることで氷を作ることが一般的ですが、そのようにしてできた氷は四角い形をしていることが多いのです。


四角い氷を氷嚢に入れると角ばってしまって
身体にその冷たい部分を密着されることにテクニックが必要になります。
痛みや熱感を感じる身体の部分にフィットさせるために専用のゴムバンドなどが必要だったりもしますね。


氷嚢に氷を入れてさらに水を加えるやり方も良いのですがそうすると今度は氷がすぐに溶けてしまい、氷嚢自体の温度がすぐに上がっていきます。


そして氷嚢自体が少し厚めの布で作られていますから患部がアイシングされる頃には中の氷がほとんど溶けているため

またすぐに新しい氷に入れ替える必要があります。


このように見直してみると
氷嚢を使いこなすにはそれなりの技術が必要だということが分かります。


もっと簡単に、それほど手間がかからずにできるお手製氷嚢の作り方がありますので次回はそれをお伝えします。

 

 

アイシングには冷凍グリンピースが便利。

昨日は痛いところを冷やすということなら湿布を貼るよりも患部にクリームを刷り込んだ方が熱を冷ます効果があることをお話ししました。

 

しかし、直接的に冷やすという行為をした方が効果的な場合もあります。
丸一日外を歩き回っていたとか、
ずっと立ちっぱなしだったという日は
負担が掛かっていたふくらはぎや膝を冷やす方がいいと言えます。

 

ポイントはどう冷やすか、です。
氷嚢を自宅にお持ちの方もいらっしゃるとおもいますし、
生菓子やアイスクリームなどを買って持ち帰る時にお店がサービスでくれる保冷剤を使うという方もいらっしゃるでしょう。

 

しかし、この二つは実際に使ってみると結構不便なんです。

・そもそも患部を覆うほどの大きさがない
・保冷剤が固まって身体にフィットしない
・氷嚢に入れる氷が四角いのでゴロゴロする
・すぐに冷えないしすぐ温度さがる
などなど、、、
不便な要素が意外と多いんですね。

 

代わりに便利に使えるのが
冷凍グリーンピースです。
(冷凍コーンや冷凍のミックスベジタブルでも可)

冷凍グリーンピースは見方を変えれば
細かい粒状の氷がビニールバッグにギッシリ詰まっている、まさにアイスバッグなのです!

膝やふくらはぎなど身体の型に合わせて曲げることも出来るし、本当に便利なんですね。
(使ったらまた凍らせて再利用可能)

 

家庭で使うアイシング器具としては
冷凍グリーンピースが最適ですので是非一つ買って冷凍庫に入れておきましょう。
何かスポーツをしている方や一日忙しく動き回っている方は疲れを感じる部不満の筋肉を冷凍グリーンピースで冷やしてあげてください。

 

では次回は改めて、氷嚢の使い方というものを見直していきます。

湿布を貼るくらいならクリームを刷り込むべき。

前回の記事では一般的に販売されてる湿布のほとんどが
「冷やす」という効果がないことをお伝えしました。
おそらく衝撃的に感じた方も多かったのではないかと思います。


では、痛みを感じる患部には何をすればいいのでしょうか?
冷やしていると思っていた湿布に変わって何を使えばいいのか
ということになります。

 

それはクリームです!
女性の方であれば保湿系のボディークリームや
ハンドクリームを一つくらいはお持ちでしょうし
美容のためのワセリンを持っているという人もいるのではないでしょうか?

 

市販されている湿布に比べると、
それらのクリームの方がのよほどアイシング(冷やす)効果が見込めます。
正確にはアイシングということではなく、

 

「徐熱(じょねつ)」

 

つまり、冷やすのではなくて過剰な熱を逃がす効果があります。

 

理屈は非常にシンプルで、
ほとんどのクリームの主成分は水であり、それに加えて
保湿ための成分色々と含まれているからです。
(当然身体に有害な毒も含まれているケースも多いですが今回はそれには触れません)


注射をされるときにアルコールを皮膚に塗るとヒンヤリしますが
これは湿布の冷感とは違い、気化熱のために体表の熱が
奪われるから、つまり実際に温度が下がっているからです。

 

液体や半液体(ゲル状のもの)を体表に塗ることは、
痛み元である体内の炎症を直接的に抑えるということではないのですが、
その気化熱によって、炎症を助長させるような過剰な熱の蓄積を防ぐことが出来ます。

この観点で見れば、痛いところに湿布を張るというよりも
ボルタレン」や「バンテリン」といった塗り薬を付けておく方が
効果的と考えれてよさそうですが、そこまで値段が高いものでなくても
シンプルなワセリンや、日ごろ皆さんが使っているクリームでも十分です。

 

やけどによる顔の損傷を治すために米国の物理学者が
開発し、NASAの宇宙飛行士たちが身体を守るためにつかっている
ということで有名な「ドゥラメール」という高級クリームがありますが
みなさんご存知でしょうか?

実はその成分をよく調べたところ、日本の「ニベア」とそれほど変わらない
ということが少し前に判明しました。
ニベアなら非常に手ごろな価格で販売されているので便利ですよね!

 

痛いところがあったらとりあえず湿布、ではなくニベアやワセリンを
刷り込んでみましょう。湿布よりはずっと患部を冷やしてくれるはずです。

 

と言っても、ぎっくり腰のような痛みや
長い距離を歩いたことなどからくる足首や膝痛などには
その日の内のアイシングが有効な場合もあります。

次回はそれについて詳しくご説明いたします。

筋肉痛や身体の痛みに湿布を貼っても意味は無い?

どうしてもフィットネス業界の話題を書きたくなってしまい、

ネタ探しに苦労しているのですが、トレーナーとしての

お話もしなければと思い、今回は「湿布」について書いていきます。


ドラックストアや量販店では数々の種類の湿布が販売されていますね。
筋肉や関節が不意に痛み出したときに「とりあえず湿布を貼る」

という対応をすることが一般的かと思います。

 

その理由として皆さんが考えているのはアイシング、
つまり「患部を冷やすこと」を目的に考えて湿布を貼っているわけですね。
「痛いところは取り敢えず冷やす」という考え方に

間違いはないのですが、「冷やすための湿布」

というのは実は間違いになります。

 

「湿布」は確かに打撲や捻挫といった怪我からくる痛みの緩和のため、
患部を冷やすためのものですが、市販されている湿布のほとんどは
「温度を下げること」という効果がありません。
実際に貼ったところの温度が下がっているわけではなく
「冷感」、つまり「冷たくなった感じ」を感じさせているだけなのです。

 

湿布のパッケージ裏に書かれている成分表を見ると
「ハッカ油」や「メントール(メンソール)」、「カンフル」といった
表記が目立ちまずが、それらは炎症を抑えてくれたりするのではないのです。

のど飴を舐めると口から喉が「スー」っとしますが
実際に冷えているわけではありませんよね?
真夏の時期には「クールシャンプー」を使うと頭がヒンヤリしますが
それも実際に冷えているわけではないのです。

湿布というもの同様でのど飴とかシャンプーの冷感をあたえているだけなのです。

 

必然的にでは、どうしたらいいのか?
ということになりますので、その話を次回に続けます。

食事制限はしたくないけど痩せたいと思っている人がとるべき行動について

先日のことですがはてなブログの色々なブロガーさんの

記事を読んでいたら「働きたくないけどお金が欲しいと思っている人がとるべき行動」という記事を偶然発見し、それが非常に面白い内容でしたので

今回はその記事に倣った書き方で食べたい!けど、痩せたい!という方へのアドバイスを書いていきます。

 

ただひたすら待つ①

どれだけ好きなものを好きなだけ食べても「この運動をほんの数分行えば痩せられる!」という運動方法が発見されるかも知れません。エクササイズ器具や特殊な機械も同様です。どれだけ好き放題食べても「これを身に着けておけば大丈夫!寝たままでもOK!」なんていうダイエットマシンが開発されるかも知れません。いつ、どの時期に発見されるかわかりませんが、その時が来るのを待ちましょう!

 

ただひたすら待つ②

現在も「糖質を使っていないけど味が美味しい」という食べ物がどんどんと開発されています。このままいけばお腹いっぱい食べても、どれたけ甘さが含まれていても、食べても太らない食品が開発されるかも知れません。その食品が発売されたら真っ先にそれに飛びついてそればかり食べれば良いのです!その時を待ちましょう!

ダイエット食品というのは現在でも本当にたくさんの種類が世に出回っていますが、やはり「美味しくない」ということで多くの人が途中で食べ続けることをやめています。

 

ただひたすら待つ③

もしかしたらどこかのタイミングで「このままではヤバい!食事内容を変えていかないと!」と、本気で思って食事を見直すようになり、普段の食べ物を変えるようになる時が日が訪れるかも知れません。今は心の底から、本気で「痩せたい」と思えないから行動に移せないだけですので、気が変わる時を待ちましょう!

 

①~③に関しては「それがいつになるのかわからない」という注意点があります。

 

美容整形を利用する

脂肪吸引や脂肪凍結など、様々な技術が開発&進化していてまさに「寝ているだけでやせられる」が現実になっていますので、どうしても「痩せたいけど食べたい方」はそちらを利用しましょう。

 

「痩せて○○なりたい、○○したい」という願望を捨てる

痩せたいと思う多くの人が「痩せてからどうしたい」というダイエットに成功してからのイメージや願望をお持ちです。男だったら単に「モテたい」という思いがありますが、女性の場合は「小さいサイズの服を着たい」「同窓会など人に会う時にスタイルが良い自分でいたい」「水着を着たい」などいうところでしょうか。

ある程度の年齢を重ねた方や医者から何かしら忠告を受けている方は「健康になりたい」ということもあるでしょう。

そういった願望を持たないようにするというのも手です。

健康でなくてもいい、モテなくてもいい、太った自分をさらけ出しても恥ずかしいとは思わない(マツコデラックスさんはまさにこれですね)、などありのままの自分を受け入れて堂々として人生を過ごしていく、たった一度の人生なんだから無理してダイエットなんかしないで美味しいものを好きなだけ食べたいという素直な気持ちの下に生きていくというのも悪くないです。

 

 

四十肩五十肩の原因について➄(食事から考える改善方法)

四十肩五十肩と呼ばれる肩の痛みの一つである

石灰沈着性腱板炎という症状について補足します。

 

今回はその症状を予防&改善する方法を食事、つまり

「栄養」という観点からそれを考えてみましょう。

 

どんな栄養素(食品)を摂取すれば、または摂取を控えめにすれば、

肩の痛みの改善や予防が期待できるのでしょうか?

 

ポイントは「乳製品」や「肉」です。

 

乳製品に多く含まれるカルシウム。

そして肉、特にハムやソーセージなどの加工肉に多く含まれるリン。

 

この二つが結合すると全身の軟部組織にカルシウムが沈着してしまう

「異所性石灰化」という現象が起こります。

 

四十肩や五十肩は「肩関節周囲炎」という症状名がついており

その一つに「石灰性腱板炎」というものがあります。

(これまでのブログ記事でも説明いたしました)

 

 

石灰性腱板炎とはまさにカルシウムの沈着が肩に起こり、

それに伴う激痛で肩が動かせないという症状に悩まされるいわば「肩の病気」です。

 

肩に原因不明の痛みをお持ちの方で

長年「骨に良いから」というイメージに基づいて乳製品を摂取し続けていたり、

肉料理が好きで頻繁に食べるというような食習慣がある

というような場合は、この病気の可能性を疑ってみてもいいでしょうし、

 そういった食習慣を変えることが肩の健康状態を良好に保ち

痛みの解消改善にも繋がっていきます。

 

・カルシウムの過剰摂取を控えるために乳製品を摂らないようにする。

・リンの過剰摂取を控えるためにソーセージやハム等の加工肉に摂取を控える。

・肉ばかりでなく野菜もしっかり食べる。

 

というように食習慣を変えてみてください。

 

玄米などのマグネシウムを多く含んだ食品を日常的に摂取するのも有効です。

 

マグネシウムはカルシウムと拮抗する作用があり、血中にカルシウムが過剰に

溶け出さないように中和させる作用があります。

 

身体に良いと思って乳製品を頻繁に摂取していませんか?

 

美味しいからという理由で野菜を食べずに肉ばかり食べていませんか?

 

もしかしたら、肩の痛みにつながっているかも知れません。

四十肩五十肩の原因について④(石灰沈着性腱板炎)

前回に引き続き、石灰沈着性腱板炎についてのお話です。


カルシウムが肩の筋肉に溜まることによって起こる肩の痛みを

石灰沈着性腱板炎と言いますが、その原因とは何なのでしょうか?

先週お話した原因に加えて、大きく関与していると思われるのが乳製品です。

 

意外だと感じる方が多いのではないでしょうか?


乳製品を日常的に摂っている、食べているという方は多いかと思います。

その理由として「骨に良い」「なんとなく健康に良いイメージ」という

考え方をされている方がほとんとでしょう。

そこには「カルシウムが豊富」という印象があるからだと思います。


しかし、乳製品というのは実は体にとっては有害なものなのです。

なぜ悪いのかを説明するとその理由は非常に多くなりますが、

端的に説明するとカルシウムの過剰摂取になってしまうからです。


そもそもカルシウムは穀菜食+小魚という昔ながらの日本食

十分摂取ができるものなのです。


乳製品にはカルシウムが豊富に含まれていますが、マグネシウムとの

ミネラルバランスも悪く、それを摂取すると血液中のカルシウム濃度が

非常に濃いものになってしまいます。

カルシウム過剰になってしまうと、石灰化というリスクが高まります。


人体というのは様々な外からの影響に対してノーマルな状態を保とうという

恒常性(こうじょうせい)を持っていますので、血中にあふれ出したカルシウムを

どこかに処理することで血液を健全な状態に保とうとします。


どう処理するかというと、人体の軟部組織へ沈着させること、文字通り

筋肉や血管内など「柔らかいところ」に「ひとまずここにカルシウムを置いておこ
う」という感じで貯蔵するわけですね。


腱板という方の筋肉は通常インナーマッスル

と呼ばれるように表層から内部にある筋肉です。

その筋肉にカルシウムが徐々に沈着していき、限度を超えた時それがある日突然痛み
として発祥すると、その痛みが「四十肩五十肩」

と呼ばれる症状になるということですね。


原因不明の方の痛みに長い間悩んでいるという方は、一度乳製品を徹底的に

避けてみてください。

 

肩の痛み改善に役立つことになるでしょう。