ここ数日何度かセミナー受講に関する記事を書いていますが、今回もそれに関してです。講師が話していたのは今日の記事タイトルです。
熊本地震でも車中泊による避難生活を送っている方の中でエコノミークラス症候群を発症してしまったというニュースも出ています。
改めて「座る」という行為、動作を考えてみましょう。
日本の足で立っている状態であれば足や脚、股関節などで自体重をさせることになります。しかし、椅子や床に座ってしまうとそれをもろに腰で受け止めるようになります。
これが多くの人に見られる腰痛の原因です。
さらに腰へ負担を掛けるのが「床にあぐらをかいて座る」という行為です。椅子であれば背筋を伸ばそうとすれば腰への負担は減りますし、わずかな力で姿勢を正すことができますが、床にあぐらをかいた状態で胸を張った姿勢をキープするのは大変です。
やってみるとわかりますが姿勢のキープだけで疲れます。
腰の痛みで悩んでいる人は多いのですが、ほとんどの人は一度立ちあがって歩き出してしまえば、その痛みを感じなくなるケースが多いです。
座るというのはそれだけ腰へ荷重がかかる行為なのです。
さらに言えば、座ることによって脚が曲がった状態になります。
椅子や床に座ると体幹と大腿・俗にいう太ももの付け根の部分が折れ曲がった状態になります。
大腿部には大きな太い血管(動脈)が走っていますから、そこが折れ曲がれば血流が悪くなります。これが疲れの元となり、最悪の場合は血栓となりエコノミークラス証拠群を引き起こします。
人も動物です。
立つか、横になるか、これが腰や血管に負荷を掛けない身体の使い方です。